代表取締役 松本 行市 氏/デジタルプロモーション事業部 池野 涼子 氏
広告代理店事業で培ったノウハウを武器に、自社で数々の化粧品ブランドを展開する株式会社magicnumber。同社ではYouTubeのリサーチ業務をさらに効率化させるため、『kamui tracker(カムイトラッカー)』の導入を決定。「『kamui tracker』は優秀な社員の1人」と運用担当者が語るほど、毎日のように活用しています。
自らキャスティングを行うこともあるという代表取締役の松本 行市 氏と、デジタルプロモーション事業部の池野 涼子 氏(以下、敬称略)に、普段の業務での活用事例やメーカー事業の変化についてお話を伺いました。
3ブランドを展開、「Le ment」は180万個突破
―― 貴社事業についてお聞かせください。
松本:2012年に立ち上げた会社で、広告代理店事業から始まっています。これまでさまざまな商材、特に美容系の商材のマーケティング立ち上げからプロモーションの実行まで手掛けてきました。ノウハウを蓄積する中で、自社でもメーカー事業を立ち上げられると感じ、2014年に「Le ment」というコスメブランドからメーカー事業を立ち上げました。
―― メーカー事業について詳しくお聞かせください。
池野:弊社のブランドは大きく3つを展開しています。メインが高級路線のトータルケアブランド「Le ment」で、看板商品としてトータル180万個の販売数を突破しました。赤ちゃんから大人まで使える家族向けクリームの「For fam」、発酵の力で肌づくりを行う「yuiki」があります。

視聴単価やクリック率を基準にYouTuberを選定
―― YouTubeのタイアップ施策ではどのような指標を重視されているのでしょうか。
松本:一般的にはチャンネル登録者をよく参考にされますが、私たちは違います。視聴者層やエンゲージメント、視聴回数、男女比、年齢比率が商材とマッチするかで検討します。具体的にはCPV(視聴1回あたりのコスト)で5円、概要欄からLPへのCTR(クリック率)で3%を目標値にし、数字でロジックを組んでキャスティングを決めています。累計では30名以上のスポンサードを行い、総視聴回数は1,000万回を超えています。
―― どのようなYouTuberをキャスティングされてきたのでしょうか。
松本:視聴回数はそこまで多くないが美容に詳しい専門家系YouTuberと、美容に特化していないが視聴回数の多いエンタメ系YouTuberに分けています。重要なのは依頼の順番です。エンタメ系でタイアップすると視聴者の一定割合がYouTube内で商品名を検索します。その検索結果で美容師やエステティシャンなど専門家の動画が出てくると安心感につながり、購買意欲が高まる。そのため、まず専門家系をアサインし、その後にエンタメ系をキャスティングします。
手作業のYouTuberリスト作成に限界
―― YouTuberのキャスティング施策ではどのような課題があったのでしょうか。
松本:YouTubeを見ているだけでは、今誰が人気で、なぜそのチャンネルが伸びているのかが分かりませんでした。導入以前は手探りで競合商品のワードを打ち込み、どの企業とタイアップしているのか一つひとつ確認していました。
―― タイアップ候補のリスト作成はどのように行われていたのでしょうか。
松本:手作業でExcelに入力していました。『kamui tracker』で作成する以前は、リスト作成に半日はかかっていたと思います。YouTube上で確認できる数字は限られ、平均視聴回数やチャンネル登録者数、コメント数といった一部のエンゲージメントしか確認できませんでした。
これまで感覚的に捉えていたトレンドや成功パターンが、可視化されたデータになったことで、タイアップ施策が真似しやすくなりました。
株式会社magicnumber 松本 行市 氏

YouTube専門スタッフの採用より効果的と判断
―― 『kamui tracker』はどのような経緯で導入されたのでしょうか。
松本:直接お問い合わせをしました。他社ツールとは比較検討していませんし、導入はほとんど即決でした。決め手は機能面に対するコストです。人を雇ってリサーチしてもらうより、『kamui tracker』で確認したほうが圧倒的に速い。ちょうどYouTuberタイアップを仕掛けていきたいと話していたタイミングで、ここでノウハウを得られれば代理店事業でも展開できると考えました。
―― カスタマーサクセスからのフォローアップはいかがでしたか。
池野:導入初期に使い方を丁寧に教えてくださり、特に戸惑うことはありませんでした。分からないことは質問用のチャットやホーム画面から気軽に聞けるので、運用に不安はまったくありませんでした。
リサーチ効率化で、月5件のタイアップが内製可能に
―― 現在の運用体制をお聞かせください。
池野:『kamui tracker』には美容の検索カテゴリがあるので、そこで主にキャスティング候補者の選定を行います。始業したら他のシステムと一緒に開き、朝イチで確認します。毎日確認するのは主にタイアップ関連のデータで、「タイアップ商品一覧」から弊社と似た商品があればクリックし、どんな企画を実施しているかを確認しています。
松本:候補を探すときはコメント数も重視します。コメント数が多いということはファンの濃度が高いということでもあり、視聴回数が伸びなくてもCVRが高いことがあります。
―― 『kamui tracker』導入後、どのような成果があったのでしょうか。
池野:定量的な変化ですと、「Le ment」のタイアップ動画本数が増えました。以前は月に1〜2本がどうしても限界でしたが、導入後は平均月5本公開のペースを継続できています。つまり倍以上のタイアップができるようになりました。事前のリサーチや候補者選びに時間がかからなくなり、データが可視化されて確信をもって依頼できるようになったことが背景です。これまで拾えていなかった1〜2万再生規模でも美容に特化した専門家系YouTuberを見つけられるようになり、エンタメ系と比べて5倍以上のCVRを出したケースもありました。浮いた時間は次の施策を考える時間にあて、新商品発売と同時に施策を打てるようになったことも大きな変化です。
『kamui tracker』は優秀な社員の1人
―― YouTubeのタイアップ市場は今後どのように変化していくと考えていますか。
松本:子どもたちは今、テレビでもYouTubeを見ています。その子たちが大人になり、YouTubeとタイアップの重要性はますます増していくと考えています。その中で、広告代理店を使わずに競合製品の情報を調べ、タイアップ戦略をすぐ立案できる『kamui tracker』もより重要になるはずです。メーカー事業をやられている企業の多くは広告代理店とお付き合いされていますが、『kamui tracker』を導入すればインハウスでタイアップ施策を賄え、コストを抑えられます。
―― 貴社のYouTube施策にとって、『kamui tracker』はどのような存在でしょうか。
松本:優秀な社員のイメージですね。分からないことを聞けばなにかしらの数字で戻ってくる、YouTubeに特化した優秀な社員が一人増えたように感じています。
【株式会社magicnumber 会社概要】 2012年設立。広告代理店事業で培ったノウハウを武器に、トータルケアブランド「Le ment」(販売180万個突破)をはじめ「For fam」「yuiki」といった化粧品ブランドを自社で展開。kamui trackerを活用したYouTuberタイアップの内製化を進めています。
