データを活用しYouTuberとともに成長を実現。GameWithの『kamui tracker』導入事例

株式会社GameWith

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国内最大級のゲーム攻略サイト「GameWith」を運営する株式会社GameWith。ゲーム攻略サイトでは、すでにゲームをプレイしているユーザーがターゲットであったものの、プレイをしていないライトユーザーにリーチしていくことが同社の課題でした。

そこでYouTubeで注目を集めるゲームレビュー動画に着目し、自社でゲーム分野に特化したYouTuberプロダクション「GameWith Creators」を2018年に立ち上げられました。社内の動画企画や市場分析で『kamui tracker(カムイトラッカー)』を活用いただいています。

今回はエンターテインメント事業部の佐藤翔太氏に、同社のYouTube戦略と『kamui tracker』をどのように活用いただいているのか、お話を伺いました。

ゲーム実況クリエイターのためのコミュニティ「GameWith Creators」

―― ご担当されている業務についてお聞かせください。

佐藤:エンターテインメント事業部は動画配信を担当している部署です。主にYouTube動画をクリエイターさんと一緒に作っています。自社でチャンネルを作るチームやeスポーツ選手のYouTubeチャンネル運営を行なっています。

私自身はクリエイターマネジメントチームという部署で、企画出しやグッズ販売、タイアップ案件といった、トータルな施策でクリエイターさんをサポートしています。

―― 「GameWith Creators」について教えてください。

佐藤:ゲーム分野に特化したYouTuberプロダクションが「GameWith Creators」です。 『パズル&ドラゴンズ』や『モンスターストライク』のようなスマホゲームの攻略動画から、FPSやコンシューマーPCゲームに強いプレイヤーさんなど、30名ほどのさまざまなクリエイターさんが所属しています。

―― 他社のYouTubeプロダクションとの違いについて教えてください。

佐藤:まずはゲーム実況に特化しているという点。そして、プロダクションというよりもゲームを通じた「コミュニティ」であるという点を大事にしています。

さまざまなジャンルでYouTuberが動画を投稿していますが、「ゲーム実況」というジャンルはその中でも1人で完結しやすい動画です。ゲームから編集、ライブ配信まですべてを1人で完結できるジャンルであると言えます。

ゲーム実況YouTuberを仕事にしていく場合、1人で孤独にずっとやっていくのは難しいと思っています。弊社の力でクリエイターさんのコミュニティを作り、ゲームを楽しんでもらうことで、長くゲーム実況を続けてもらえるように取り組んでいます。

―― 「GameWith Creators」の中で最も大事にされている考えをお聞かせください。

佐藤:「ゲームを楽しんでもらうこと」ですね。ビジネス的な話ももちろんしますが、やっぱりゲームを楽しめないと、なかなかYouTuberは続かないと思います。YouTuberさん同士が交流できるコミュニティで仲良くなってもらい、時にはコラボもする、そういった関係性を作ってもらうことで、ゲームがより一層楽しくなると考えています。

現在サポートしているチャンネル数が30ほど、直近の8月の合計視聴回数はおよそ2億1,000万回以上という規模感になっています。

企画、営業、YouTuberリクルーティングなどで幅広く『kamui tracker』を活用

―― 「GameWith Creators」を運営する上で、どのような課題があったのでしょうか。

佐藤:クリエイターさんのサポートをしていく上で、数値的な分析が足りていないと感じていました。YouTubeの管理画面から取れる大雑把な数値しか見ることができなかったのです。また、週単位、月単位で定期的に数字をチェックしていく上で時間がかかってしまっていました。

数字の分析を人の作業ではなく、ツールで補っていきたいと考えて、『kamui tracker』を導入しました。

―― 『kamui tracker』をどのようなシーンで活用されているのでしょうか。

佐藤:私が所属するグループでは、まずゲーム市場がいまどのような推移で盛り上がってるのかを数値として把握するために活用しています。あとは、ゲームタイトルごとに伸びてるクリエイターさんを探し、そのクリエイターさんがどういったジャンルで、どのような企画 の配信を行なっているかチェックしています。
あとはYouTuberタイアップです。営業時に、市場ではどのような案件が出回っているかをリサーチし提案に活かしています。

また、他の部署ではYouTuberさんのリクルーティングも行なっています。2019年の1月頃 は弊社のクリエイター数は多くなく、5人ほどでした。マネジメントチームで『kamui tracker』を活用してリクルーティングを行なったところ、現在では30名ほどの規模にまで成長しました。

―― さまざまな利用をされているのですね。

佐藤:もともとはデータ分析をしっかりできていなかったのですが、『kamui tracker』導入でそういった専門の人員を雇うよりもコストパフォーマンス良くデータ活用ができるようになりました。

データを活用し、クリエイターとともにチャンネル成長を実現

―― 月次でお送りしているゲーム業界レポートについてお聞かせください。

佐藤:このレポートは、弊社からの要望でエビリーさんのカスタマーサクセスチームにご協力いただき出していただいているものなのですが、ゲームタイトルごとの動画視聴回数やどのようなYouTuberが動画を投稿しているかについてまとめていただいています。変化の激しいゲーム動画市場の規模感とトレンドの最新情報を把握する上で、非常に助かっております。

―― ゲーム業界レポートは主にどのような活用をされているのでしょうか。

佐藤:新しく動画を投稿する際、次はどんなゲームタイトルが伸びるかを予測し、その狙いを定めるために活用しています。

次に流行りそうなタイトルや、逆に落ち着き気味なタイトルなど、これまでなんとなくの感覚で掴んでいたゲーム動画のトレンドを、具体的な数値で裏づけることで企画の精度を高めています。

例えば、とあるゲームタイトルの実況動画を見る際に、タイトル全体の視聴回数が多いにも関わらず、投稿しているクリエイター数が少ない場合、今後そのゲームタイトルの動画を配信するクリエイター数は増えると予想されます。

これは逆にも言えることで、ゲームタイトル全体の視聴回数が多くても、動画を投稿しているクリエイター数が多すぎる場合は、せっかく動画を投稿しても埋もれてしまう可能性が高いと判断できます。

―― クリエイターさんとお打ち合わせをする際にも、このレポートはご活用いただいているのでしょうか。

佐藤:もちろん、定例のミーティングでクリエイターさんとお話する際には、レポートやグラフを活用しています。これはクリエイターさんにもよるのですが、数字の話が好きなクリエイターさんもいれば、なんとなく理解するだけでOKというクリエイターもいます。

ただ、ゲームアップデートや新しいゲームタイトルのリリースといった、大きな変化を見逃さない「選球眼」を養っていくことは、コミュニティ運営において大事にしているポイントです。

―― 「選球眼」を養っていくために、どのような取り組みをされているのでしょうか。

佐藤:『kamui tracker』の数字を見せたり、レポートの内容を共有するだけではありません。絶対見逃してはいけない変化、間違いなく視聴回数がぐっと上がる変化を経験則ではなく、しっかり裏の取れた数字で伝えるようにしていますね。

クリエイターにもその「選球眼」が伝わって当たり前になることで、より制度の高い提案ができますし、実際に今のチャンネルグロースに繋がっているかと考えています。

ゲーム実況動画では今後、クリエイティブ要素が求められる

―― 今後の展望についてお聞かせください。

佐藤:ゲーム実況動画は、ゲームタイトルに大きく依存していると思っています。もちろん、クリエイターさんのトークが面白いどうかも重要な要素ですが、盛り上がっていないゲームで動画を作っても、視聴回数を取るのは非常に難しいです。

また、今後のゲーム実況動画には、これまで以上にクリエイティブ要素が求められてくると思っています。最近では、ゲーム内で音楽ライブが行われたこともあります。そうした流れで、クリエイティブな要素がある柔軟なクリエイターさんは今後伸びていくでしょう。

ただ、1人でずっと考え続けてもクリエイティブな企画は出てこないと思います。チームで脳みそをかき集めて、一緒にクリエイティブ要素の強いものを作っていく。そのためのコミュニティとして「GameWith Creators」を運営していければと思います。

―― 『kamui tracker』の導入を検討されている方へアドバイスをお願いします。

佐藤:『kamui tracker』を活用することで、自分のチャンネル運営の方向性が合っているかどうか、その答え合わせができます。合っていたら、そのコンテンツを作っていけばよいですし、間違ってたらまた別の方向でトライしていきましょう。

―― ありがとうございました。

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