YouTubeチャンネルの提案本数が1.5倍に。クライアントに「刺さる」提案を実現したALPHABOATの『kamui tracker』導入事例

ALPHABOAT合同会社

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大人気アニメシリーズ『あたしンち』や『美味しんぼ』、ロンドン五輪フェンシング銀メダリスト・三宅 諒氏など、企業や有名人の公式YouTubeチャンネルの運用コンサルティングを手掛ける、ALPHABOAT合同会社。その高い提案力と制作力を武器に数多くのYouTubeチャンネル運用を実施してきた同社では、そのプランニングや分析業務に『kamui tracker(カムイトラッカー)』を活用しています。特に企画・提案業務では、企画にかかる時間を圧縮することで企画提案の本数を1.5倍まで増やすことに成功するだけでなく、クライアントに「刺さる」提案を実現しました。

今回は同社のYouTube運用コンサルティング事業における『kamui tracker』活用の事例やその効果について、エンターテインメントスタジオユニット プロデューサー、金 聡一氏にお話を伺いました。

住友商事、東宝、フルスクリーンの3社が提携して創業したALPHABOAT

ーー ご担当されているお仕事と、貴社事業について教えてください。

金:弊社の出資元である住友商事株式会社から出向という形で入社しました。YouTubeチャンネル運用のチーム、エンターテインメントスタジオユニットに所属しており、主にチャンネルの新規立ち上げを検討されているクライアント様向けの営業や企画、チャンネル運用の担当をしています。

弊社は住友商事と映画・演劇の製作配給を手掛ける東宝さん、アメリカでMCN(マルチチャンネルネットワーク)事業者を展開するフルスクリーンさんの3社が提携し、2018年に創業しました。

現在の事業は大きく3つの領域に分かれています。

1:ソーシャル・エンターテインメント及びデジタルコンテンツ制作
動画制作はもちろん、デジタルライブ配信の企画・運営から配信まで、幅広くデジタルコンテンツをワンストップでご提供しております。また、クリエイター・インフルエンサーのマネジメント、タイアップ先のYouTuberさんのアレンジを行うこともあります。

2:SNSコンサル・運用
主にYouTubeやTwitterをはじめとするSNSの運用代行とコンサルティングをご提供しております。コンテンツ拡散を目的に、企画からインサイトの深堀り、レポーティングまで行なっています。

3:チャンネル最適化サービス
自社チャンネルを持たれている企業様向けに、過去の動画をYouTubeのアルゴリズムに最適化する設定に変更して発信するお手伝いをしています。これは、あまり日本では展開されていないサービスです。

お取り組みをする際には、お客様社内でもコンセンサスの形成がしっかりとなされるようKPI設定を含めたご提案を行なっています。

どこを目標にし、何を発信して、どういった人に届けるのかを擦り合わせるためには、まずクライアント様のポジショニングとベンチマークを示してあげる必要があります。その提案内容を企画するには、定量的な数値をベースにご提案することが重要です。

『kamui tracker』は、主にその提案内容を企画、制作する際に活用しています。

より良い提案をするために、ベンチマークのリサーチを強化したい

ーー お客様にYouTubeチャンネル運用を提案する際に大事にされている考えをお聞かせください。

金:クライアント様の強みを生かしたご提案をすることを意識しています。これはコンテンツホルダーである企業だけでなく、個人である芸能人やアーティストさんも同じで、本来持っている強みをYouTubeやSNSを通じて最大化していくことを目指します。

その上で、クライアント様の強みを明確にするためにベンチマークチャンネルを特定し、ポジショニングを決めていくことが重要だと思います。というのも、YouTubeはすでにレッドオーシャン化しており、だいたいの動画企画はどこかがすでにやっているからです。

だからこそ、既存の似たチャンネルを分析し、何が良くて、何が悪いのかを定量的な数字で分析し、KPIも含めて提案内容に反映しています。

ーー 『kamui tracker』の導入以前はどのような課題があったのでしょうか。

金:大きく2つの課題がありました。

まず1つは、ベンチマークのリサーチにかなり時間がかかっていたことです。また、時間をかけても結局探し出せなかったこともありました。YouTubeの場合、検索しても動画と視聴回数、チャンネル登録者数くらいの数字しか出てこないため、検索キーワードに対して一覧で動画が表示されるようなツールを探していたのです。

もう1つの課題が、提案力の強化にあります。ベンチマークのリサーチが充分でなかったことで、ご提案時にしっかり擦り合わせができないことがありました。弊社の営業責任者もそこに大きな課題を感じていたのです。

ツールの使いやすさ、CSのサポートが導入の決め手に

ーー 『kamui tracker』をお知りになったきっかけについてお聞かせください。

金:リサーチ用のツールを探していたところ、『kamui tracker』をすでに利用されている方が多く、YouTuberさんからは『kamui tracker』はすごく使い勝手が良い、ユーザビリティが高いと聞いていました。また、企業ではタイアップ施策の提案資料にすでに使われているとも聞いていました。YouTuberと企業の両サイドから評判に聞いていたことから、導入を検討し始めました。

ーー 導入の決め手をお聞かせください。

金:まずはツールの使いやすさ、あとはCSのサポートも決め手となりました。導入前にはツールの使い方について説明会を開いてくださり、メッセージでのサポートがあったことも大変助かりました。

こちらからのメッセージに対して、営業時間内であればすぐにレスポンスをいただけるので、社内でわからないことがあればすぐにお聞きするようにしています。『kamui tracker』のご担当者に聞けばお答えいただけるので、社内でわざわざマニュアルを作る必要もありませんでした。

導入にあたっては、実務担当者レベルで何回かトライアルさせていただきました。導入後も定期的にミーティングでフォローアップいただいていますが、それもありがたく感じています。

ツール導入で提案が「刺さる」ように。工数削減で提案本数は1.5倍に

ーー ツールを実際に活用されている方からの感想をお聞かせください。

金:社内では新規顧客へ提案を行う企画立案系のチームと、チャンネルの分析や月次報告を行う制作運用系のチーム、またYouTuberタイアップを実施するチームの、合わせておよそ20名が活用しています。他のメンバーからも、すごく使いやすいという感想を聞いています。

機能として、主に「チャンネル検索」をよく利用しています。チャンネル登録者数や動画のジャンルを調べることができるので便利ですね。その中でもYouTubeのジャンルとは異なる、『kamui tracker』独自のジャンル分けは特に助かっています。

ーー 『kamui tracker』の導入でどのような効果があったのでしょうか。

金:まずは提案の準備にかかる時間が削減されたことで、提案できる数が増えました。およそ1.5倍に提案本数が増えたと感じています。

1つの提案書を作るために、ベンチマークとなるチャンネルを調べるのですが、これまではそこに3時間ほどかかっていましたし、そもそも適切なベンチマークが見つからないこともありました。営業チームと制作チームの間でも共通言語となるものがなく、その擦り合わせは簡単ではありませんでした。

『kamui tracker』を利用することで、おおよそのベンチマークを簡単に一覧で出すことができ、『kamui tracker』の画面を見せれば異なるチームや上長に対してもイメージが齟齬なく伝わります。その結果、社内での擦り合わせが円滑になり上長からの戻しも少なくなり、チーム全体で俯瞰するとかなりの工数削減につながりました。
属人性をなくしチームとして運用していく体制が作れたと感じています。

ーー クライアント様への提案はどのように変化したのでしょうか。

金:自分たちだけでベンチマークを探していた頃は、YouTubeをよく理解している我々がリサーチしたものでも、なかなかクライアントに受け入れてもらえないこともありました。しかし『kamui tracker』の導入で、提案が「刺さる」ようになりました。

この変化を具体的な数値で示すのは難しいのですが、クライアント様から「そうそう、こういう感じ」という反応をもらうことが増え、提案内容が受け入れてもらいやすくなったと思います。

これは、クライアント様のイメージに合うベンチマークやビジュアルイメージを引き出せるようになったことや、詳細な数値を盛り込むことができるようになったことが理由です。提案内容のクオリティが上がったと感じています。

トレンドを先取りしたネタ出しでチャンネル成長に貢献していきたい

ーー 貴社の今後の展望をお聞かせください。

金:コロナ禍の情勢で、オフラインの施策やイベントの開催が難しくなりました。リアルで人を集めにくい状況はいまだ続いていまして、コンテンツを発信する場をデジタルにシフトしていかないと生き残れないという危機感を持たれているクライアント様も増えました。
そこで多くの企業でオンライン、特にYouTube上で何か新しい取り組みを試みており、弊社はそのご支援を続けていきたいですね。

ーー 『kamui tracker』を今後どのように活用していきますか。

金:よりオンラインでのコンテンツ発信が当たり前になる中で、トレンドを予測した企画を行なっていきたいです。『kamui tracker』には、「トレンド分析」という、YouTube全体のトレンドがわかる機能があります。

特にアーティストさんのチャンネルでは、企画を最初から考える必要があるため、ネタ出しがけっこう大変なのです。「このシーズンは、このワードを狙って、こういう企画を出そう」という提案ができれば、チャンネル成長にさらに貢献することができると思います。

ーー 『kamui tracker』の導入を検討されている方へのアドバイスをお願いいたします。

金:企業様それぞれに独自の強みをお持ちであり、それをSNSやYouTubeで発信していくことが大事だと思っています。自社のポジショニングをリサーチする上で、『kamui tracker』で得られる定量的なデータや検索力は必ず役に立つはずです。

ーー ありがとうございました。

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