徹底したYouTubeトレンド調査で総再生数2億回突破の人気キッズチャンネルへ!クマーバチャンネルのYouTube戦略に迫る

株式会社Kumarba

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心が求める活動がみんなの幸せの原動力となる世界「A Heart Driven World」をビジョンに掲げ、ゲームを軸にしたIPプロデュースカンパニーとして成長を続ける株式会社アカツキ。

オリジナルIPタイトル「八月のシンデレラナイン」を始めとした多くのモバイルゲームを手がけてきた同社が、ゲームの枠にとらわれない「新しいIPの創出」に挑戦するのが、YouTube発のキッズ向けオリジナルIP「クマーバチャンネル」です。

この「クマーバチャンネル」の事業が、2020年9月に株式会社Kumarbaとしてアカツキから独立(アカツキ社の100%子会社)。今回は「クマーバチャンネル」のグロース戦略と『kamui tracker(カムイトラッカー)』の活用方法について、企画・プロデュース を担当する株式会社Kumarba 代表の樋渡 昇一郎氏にお話を伺いました。

【総再生数2億回】YouTube発、令和の時代を代表するキッズ向けIPを目指す「クマーバチャンネル」

―― 貴社のYouTubeチャンネル事業についてお聞かせください。

樋渡:令和元年である2019年5月1日に、 YouTubeチャンネル「クマーバチャンネル」を立ち上げました。私はプロデューサーとして、YouTube発の新規IP創出というプロジェクトの全体統括をしています。

「クマーバチャンネル」とは、「クマーバ」と「タブリス」というキャラクターよる、YouTubeから広がるキッズ向け新規IP創出プロジェクトになります。

「アンパンマン」は絵本から、「ドラえもん」はコミックから生まれてきたように、クマーバたちはYouTubeから生まれた新しいキャラクターです。レコード会社さんと提携して音楽やCD、コンサートを展開したり、出版社さんとは絵本やコミックを出版したり、ゆくゆくはアニメや映画にも広げていきたいと考えています。10年後、キッズ向け人気キャラランキングTOP5以内に選ばれるようなIPを目指しているところです。

―― 「クマーバチャンネル」の特徴についてお聞かせください。

樋渡:「YouTubeの世界へレッツゴー!」というテーマを掲げています。今の子どもたちは当たり前のようにYouTubeを視聴している中で、YouTubeの世界を冒険するというストーリーになっています。

「キャラクターと一緒に楽しく成長できるエンタメ知育チャンネル」がチャンネルコンセプトです。ターゲットは0歳から6歳、コアターゲットは2歳から4歳でして、「成長」を軸に4種類の動画を配信しています。

① 歌・ダンス:視聴回数が多いメインコンテンツで、体の成長に役立つ
② ストーリー:心の成長として、短尺5、6分の短尺アニメを配信
③ 知育:言葉の成長や色を覚える、動物の名前を覚えることを狙う
④ 生活習慣:寝る前にトイレに行く、手を洗うなどの生活週間を身につけられる

オリジナルIPの立ち上げに注力するアカツキ

―― YouTube発のIP事業はどういった背景から始められたのでしょうか?

樋渡:アカツキではさまざまなエンタメ事業を行っています。モバイルゲーム事業では他社協業のIPと自社オリジナルのIPがありますが、2、3年前からモバイルゲーム起点に限らないオリジナルIPを創出をしていこうと動き始めました。

―― なぜYouTubeに着目されたのでしょうか。

樋渡:私が前職でテレビのディレクターをしていたこともあり、映像が得意という理由がまずあります。また、自分の息子が生まれたばかりということもあって、もともとキッズ向けコンテンツには興味があり、そこでこれまでにない付加価値をつけたキャラクター事業を創出したいと考えたのです。今の若い人にとってYouTubeは生活の中で当たり前のメディアになってきていますが、どの企業も独自のIP創出にはまだ挑戦中の段階であり、参入するなら今であるという判断をしました。

―― 事業の収益はどこから得ていく予定なのでしょうか。

樋渡:細かくはお伝えできませんが、一般的なキッズ向けキャラクターのマネタイズであるライセンスビジネスで収益を得ていくことを目標にしています。

バーチャルYouTuberさんのような投げ銭やアドセンス収益を狙っている訳ではなく、「クマーバチャンネル」には先行投資を続けているイメージです。クオリティの高い動画を見ていただき、ファンの熱量を高めていくことをまずは狙っています。

最重要ポイントは「関連動画」に載ること。「クマーバチャンネル」のグロース戦略

―― チャンネルのグロース戦略についてお聞かせください。

樋渡:YouTubeの伸ばし方については、「関連動画」の戦略を中心にしています。一般的なYouTuberさんと同じだと思いますが、人気が出ているキーワードを動画に取り入れ、他のチャンネルの関連動画に掲載されることからの流入を狙っています。

そのためにも、「パプリカ」といった人気のキッズソングをカバーしたり、「こいのぼり」「ジングルベル」のような季節に合わせた定番のキッズソングの動画を公開したりして認知を広げています。

―― グロース戦略を描く上で、どのようなKPIを置いているのでしょうか。

樋渡:一貫して「チャネル登録者数」を追っています。ただ、お子さんは動画を視聴してもチャンネル登録ボタンをなかなか押さないというキッズ向け動画共通の課題があり、視聴回数あたりの登録者数は少ない傾向にあります。

YouTube上の動画トレンドを詳細に検索できる点が高評価

―― 「クマーバチャンネル」のグロース戦略において、どのような背景から『kamui tracker』を導入されたのでしょうか。

樋渡:もっとチャンネルを伸ばしていきたいと考えて、動画を企画する際のリサーチツールとして『kamui tracker』を導入しました。チャンネルを伸ばしていくうえで、今流行っている曲を探したり、同じキッズ向けの大手チャンネルで今急上昇している動画を探したりするために活用しています。

細かい機能の話になるのですが、検索する際に投稿日や集計期間が選べる点が特に高評価です。季節に合った動画を企画する際、例えば「冬の曲の動画を企画しよう」と考えたときに、昨年の10月後半から11月くらいに配信された動画を探したりしています。その中で最もYouTubeの視聴回数が多かった曲を調べることができるのです。
また、「配信30日間の視聴回数」を調べられるツールも『kamui tracker』だけですね。

―― ツールの検討時に、導入に至ったきっかけをお聞かせください。

樋渡:企業が導入しているだけでなく、一般のYouTuberさんも使っているということでまず興味が湧きました。やはりYouTuberさんは情報への感度が高いからです。試しに使ってみたところ、ここまで細かいところが見られるということで、「欲しいな」と感じました。

また利用料金に関して、決裁を出しやすい料金プランがあったことも導入の後押しになりました。

競合チャンネルの分析で活用。ピンポイントで欲しい情報が得られる点に魅力

―― 『kamui tracker』導入後の感想をお聞かせください。

樋渡:導入しやすかった、というのが最初の感想です。オンボーディングとして、最初に1時間くらいご担当者に時間をいただいて丁寧に使い方を教えてもらえました。

弊社の社員全員に権限を付与してもらえたため、「クマーバチャンネル」のグロースに関わっているチームだけなく、動画を編集している社員も使えます。そのため、動画の企画を考えるときに全員が『kamui tracker』でリサーチをすることができます。

また何か質問や依頼をしたいときには、『kamui tracker』右下に表示されているチャット機能を使えばすぐ質問に答えてもらえて便利です。
例えば海外のキッズチャンネルをベンチマークにしたいときに、『kamui tracker』に入っていないチャンネルもチャットで依頼すればすぐ追加してもらえて助かっています。

―― 普段はどのようなシーンで『kamui tracker』を活用しているのでしょうか。

樋渡:動画の企画会議中が多いですね。会議中に出てきたキーワードを手元でよく調べています。また、「クマーバチャンネル」が伸びたタイミングで、ベンチマークのチャンネルをよく見にいきます。自社のチャンネルだけ伸びているのか、それとも競合も伸びているのかで、分析できる情報も変わってきます。

―― 『kamui tracker』の導入でどのような変化がありましたか。

樋渡:動画の企画を考える上で、頼れる情報がとても増えたことが大きな変化です。以前までは何の情報をもとに企画を決めていたかというと、主に「Google Trends」という、GoogleやYouTube上である単語がどれだけ検索されたかを調べられるツールを使っていたのです。『kamui tracker』があれば、直近のランキングなど、ピンポイントで自分が欲しい情報が得られるため、企画を決めやすくなりました。

日本からグローバルへ。海外市場のリサーチ業務にも活用できる『kamui tracker』

―― 今後の方針についてお聞かせください。

樋渡:現在、海外に向けても「クマーバチャンネル」を展開しているところです。というのも、海外ではすでに3Dキャラクターによる多言語展開のキッズ向けチャンネルがいくつかでてきており、これらのチャンネルの関連動画に乗ることができれば、「クマーバチャンネル」も成長することができるのです。

そして、この1年で日本国内でグロースさせることができたので、次は英語版でグローバルを狙っています。
英語版のリサーチ業務でも『kamui tracker』を活用しており、狙う国の最適な動画の配信時間を調べています。『kamui tracker』の動画計測機能では、1つの動画を登録すると1時間ごとの視聴回数を出してくれます。その数字によると日本のキッズ向け動画は、16時に配信すると17時くらいから視聴回数が伸びていることがわかります。
しかし他の国の場合は、日本と違う伸び方をしていることがわかりました。これは『kamui tracker』でリサーチをしたことで判明したことでした。

―― 『kamui tracker』を検討されている方に向けてメッセージをお願いします。

樋渡:YouTuberさんや企業でYouTube運営している方にとってはおすすめだと思います。自社のチャンネルを定量的に分析し、より伸ばしていきたいときに頼れるデータを得ることができるツールだと思います。

―― ありがとうございました。

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