カープレミアのYouTube戦略!再生数&登録者を伸ばす秘訣とは?

プレミアモビリティサービス株式会社

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プレミアモビリティサービス株式会社は、モビリティ事業者(全国の自動車販売店・自動車整備工場)向け会員組織の開拓・推進を担う中核子会社として、2022年に誕生しました。今回は、カープレミア事業本部のシニアマネージャーである増尾駿真氏にYouTubeチャンネルをどのように運営して、どのような成果を感じているかについてお話しを伺いました。
YouTube運用に悩んでいる方やこれから始めたいという方に参考になればと思います。

「クルマのことならカープレミア」チャンネルについて カープレミアチャンネル

2022年に、カープレミアサイト(https://car-premium.net/)をリリースし、一般向けのサービスをスタートしました。該当サイトの認知向上を目的として、同年にYouTubeチャンネルを設立。2024年5月より、チャンネルの更なる活性化を目指して、リニューアルに着手。
チャンネルのコンセプトは、中古車や整備に関する正しい情報と知識を発信することで、業界の透明化を目指すとともに、みなさまのカーライフがより豊かになることを願って運営しているチャンネルです。

開設から2年、エビリー参画後3ヶ月で登録者3万人突破
社内のYouTubeチームは2名で構成
長尺動画と、ショート動画を各4本、計月8本の動画を制作/公開しています。

目次

  1. 認知拡大のためにYouTubeチャンネルを運営していたが、再生回数やチャンネル登録者数が伸び悩んでいた
  2. 認知拡大だけでなく、集客強化のためにプロの力を借りることにした
  3. 視聴者が求めるコンテンツを提供するためには、分析が一番重要
  4. YouTubeきっかけの問い合わせや、ご来店いただくことが増えた
  5. 動画制作では、「事前の台本準備」が特に重要
  6. YouTubeは、労力がかかってもどの企業もやるべき

認知拡大のためにYouTubeチャンネルを運営していたが、再生回数やチャンネル登録者数が伸び悩んでいた

ーー YouTubeを始めたきっかけは何ですか?

YouTubeを始めた一番の理由は、認知拡大を図るためです。弊社では、「カープレミア」というカスタマー向けの車情報サイトをリリースした際、より多くの方々に認知していただくことを目指しました。その手段として、幅広い層にリーチできる媒体であるYouTubeを選び、チャンネルを開設することにしました。

ーー 最初、伸び悩んだ時期があったと伺っていますが、それについて教えてください。

はい。最初の1年間は、動画制作をすべて自社で行っていました。しかし、再生回数やチャンネル登録者数がなかなか伸びず、思うような結果が出ませんでした。そのため、社内では「このままで良いのか」という声が上がり、正直なところ、迷いや苦しみを感じる時期が続きました。

ーー チャンネル登録者数をKPI(目標値)にしていたのでしょうか?

当初はチャンネル登録者数や再生回数をKPIとして設定しました。その後、動画1本あたりの視聴維持率やサムネイルのクリック率などの指標も重視しながら、運用を進めています。

認知拡大だけでなく、集客強化のためにプロの力を借りることにした

ーー 本格的に伸ばそうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

最初は認知拡大を目的としていましたが、次第に集客を強化する必要性を感じるようになりました。単なる認知だけではなく、それをいかに集客につなげるかという課題に直面したとき、チャンネル登録者数や具体的な影響力を高めることが重要だと考えるようになりました。1年間の試行錯誤を経て、自社のノウハウだけでは限界があると感じたため、専門的な支援を得るためにエビリーさんに依頼することを決めました。

ーー エビリーに依頼した決め手は何でしたか?

エビリーさんに依頼した一番の決め手は、チャンネルの初期コンセプト設計の質が高かったからです。「カープレミア」の事業全体を深く理解していただいた上で、ターゲット層や方向性、目指すべき目標について詳細な分析を行っていただきました。その分析の深さと具体的な提案力には大変感銘を受けました。その後も、データ分析に基づいた企画を提案していただき、エビリーさんにお願いして本当に良かったと感じています。

コンセプト設計レポートの一例(実際のレポート内容とは異なります)

視聴者が求めるコンテンツを提供するためには、分析が一番重要

ーー YouTubeを運用する上で一番大切にしていることは何ですか?

「分析」が最も重要だと考えています。視聴回数を伸ばしている動画には必ず視聴者を惹きつけた理由があります。 視聴者が求めているものは、YouTubeに上がっている膨大な動画の中に答えがあるのだと最近痛感しています。それが何かを正確に把握するためには、競合や成功している動画を参考にしつつ、データに基づいた制作を行う必要があります。その点で、エビリーさんが提供する「kamui tracker」は非常に有用なツールです。特に、キーワードアドバイスなどの機能を活用することで効率的な分析が可能になり、コンテンツ制作の質を高めることができています。

YouTubeきっかけの問い合わせや、ご来店いただくことが増えた

ーー YouTubeを通じた効果について、定量的・定性的な成果があれば教えてください。

定性的な成果としては、制作/公開を行った中古車販売店の方々から「YouTubeをきっかけに問い合わせが増えた」という声をいただいています。また、動画を見てご来店されたお客様から「動画でお店の雰囲気が伝わった」といったフィードバックも寄せられています。

一方で、定量的な成果については、動画の概要欄に計測用URLを設置することで、動画経由で店舗の販売車両ページへの流入を可視化しています。その結果、再生回数の増加が販売に直結し、具体的な成果が得られました。実際に、YouTubeをきっかけに複数の問い合わせがあり、合計で3,000万円相当の売上に繋がった事例もあります。

ーー YouTube運用における費用対効果はどのように捉えていますか?

YouTubeは、スマホ1台あれば無料で始められるプラットフォームです。そのため、低コストで運用することも可能ですが、目指すゴールによって運用方針や必要な費用は大きく異なります。

例えば、企業チャンネルの登録者数が5万人や10万人規模に達することで、業界や市場において有利なポジションを確立できるケースは多いと考えています。そのため、そこに到達するまでの1〜2年間を投資期間と捉え、長期的なマネタイズを見据えた運用を行うことが重要だと考えています。

ーー チャンネルの成長につれて、反応が変わったり、手応えを感じた瞬間はありましたか?

登録者数増加に伴う変化を強く意識することはあまりありませんが、取引先様からの反応が特に変わったと実感しています。

チャンネル登録者数、出演キャスト、映像のプロクオリティ等、取引先様に大変評価頂き、前向きに交渉が進むようになってきました。撮影時も協力的な体制を整えてくれますし、ある販売店の社長から「YouTube撮影で、うちに来てもらえるなんて光栄です」と感激されたこともありました。

動画制作では、「事前の台本準備」が特に重要

ーー YouTubeチャンネル上での動画制作のこだわりについて、特に意識されているポイントはありますか?

動画制作において、エビリーさんに依頼してから特に重要だと感じたのが「事前の台本準備」です。台本をしっかり作成しておくことで、現場での撮影がスムーズになり、出演者も安心して話せるようになります。出演するのは店舗スタッフの方が多いのですが、皆さんはプロの話し手ではないため、事前に車両の情報やトピックをリサーチし、それを台本に落とし込むことが欠かせません。こうした準備が動画コンテンツのクオリティに大きく影響するため、非常に重視しています。

ーー 編集においてはどのようなこだわりを持っていますか?

編集に関しては、プロの編集者であるエビリーさんに全面的にお任せしています。ただし、視聴者に訴求するための細かいポイントについては、こちらから要望を伝えたり、指示を出すこともあります。基本的には、プロの制作物を学びながら吸収し、それを今後の運用に生かしていきたいと考えています。

ーー 出演者のアサインで苦労されることはありますか?

中古車販売店の撮影協力を得るのが非常に大変です。スケジュール調整が難しいだけでなく、撮影予定だった車両が売れてしまうことも頻繁にあります。そのため、スピード感を持った調整が求められます。しかし、YouTubeの認知度が上がるにつれて、出演を希望する販売店が増えてきたことは非常にありがたいと感じています。

ーー これまで制作された動画で、特に苦労したものや思い入れのあるコンテンツはありますか?
苦労した動画としては、自社制作で挑戦した「ランドクルーザー60」の動画が印象に残っています。北海道でSUV専門店の店舗紹介を撮影した際、ただの店舗紹介では視聴者の関心を引きにくいと考え、車両紹介の切り口を取り入れました。この店舗がどのような整備や板金加工を行っているかを具体的に見せることで、視聴者が興味を持ちやすい内容に仕上げました。再生回数は爆発的に伸びたわけではありませんが、コンスタントに視聴される動画となり、問い合わせにもつながっています。自社制作のノウハウを積み重ねながら成長を感じた事例です。自社制作は、今はまだ全体の10%強です。エビリーさんの制作技術を盗みながら割合を増やしていけたらと考えています。

ーー インスタグラムやTikTokなど、他のプラットフォームとの使い分けはどうされていますか?

基本的にはYouTubeをメインに運用していますが、TikTokにはYouTube動画の切り抜きをアップロードしています。また、インスタグラムやXではYouTube投稿の告知や撮影の裏側を投稿することで、視聴者との接点を増やす工夫をしています。これらの運用はすべて、私たちの部署内で対応しています。

YouTubeは、労力がかかってもどの企業もやるべき

ーー YouTube運用の経験から、他の企業に対して何かアドバイスはありますか?

私は、YouTubeは「どの企業もやるべき」だと強くお勧めします。ただし、いくつか注意点があります。特に、効果が出るまでに時間がかかる点には留意が必要です。ショート動画と比べると、YouTubeは制作に多くの労力が必要で、撮影や編集にも相応の時間がかかります。そのため、短期的な成果を求めるのではなく、長期的な視点で運用に取り組む覚悟が必要です。

ーー それでもYouTubeを勧めたい理由は何でしょうか?

YouTubeは、商品の魅力や企業の信頼感をじっくりと伝えられるプラットフォームだからです。特にライフスタイルに合った商材やサービスを提供する会社は非常に相性が良いと感じています。例えば、車を購入するお客様は、購入を検討する期間が比較的長い傾向にあります。その間に、動画を通じて車両の情報や店舗の雰囲気、スタッフの人柄を伝えることで、購入を後押しする大きなメリットを得られると考えています。

ーー 今後挑戦したい企画や方向性について教えてください。

これまでは主に中古車紹介を中心とした動画を制作してきましたが、今後はチャンネルやキャストのファンを増やすため、新しい企画に挑戦したいと考えています。具体的には、新型車の紹介企画、車系のイベントに参加する企画、修理整備等のガレージ企画等の新企画にチャレンジしたいです。また、車そのものに関する知識や趣味に加えて、店舗の雰囲気やスタッフの人柄を伝えるコンテンツを増やすことで、視聴者との距離感を縮め、より親しみを感じてもらえるような取り組みを強化していきたいと考えています。

ーー エビリーに今後期待することはありますか?

エビリーさんの分析力には引き続き期待しています。
今後、チャンネルやキャストのファンを増やしていくためには、これまでとは異なる視点や切り口での企画が必要になると考えています。その際、視聴者のニーズに基づいたアドバイスや分析データを活用し、より効果的な企画を実現していきたいです。

インタビュー時の様子(動画)

YouTubeチャンネル運用サービスについて

株式会社エビリーでは、データベース「kamui tracker」を活用し、詳細な市場分析・企画分析に基づいてチャンネル運用を総合的にサポートをしております。

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