大物YouTuberを起用し、社会的な話題を生んだ数々のタイアップ案件を手掛けている株式会社サムライパートナーズ。急成長を続ける同社のプロモーション事業では、よりクリエイティビティに富んだ企画を実現していく上で、情報収集や提案資料の作成などの業務にリソースを取られていることに課題を感じていました。
今回は同社のYouTuberタイアップ施策における『kamui tracker(カムイトラッカー)』活用の事例やその効果について、営業部マネージャーの澤田 享佑氏にお話を伺いました。
大型タイアップ案件を多数手掛けるサムライパートナーズ
―― 貴社のプロモーション事業について教えてください。
澤田 享佑氏(以下、敬称略):東京本社ではYouTubeを絡めたプロモーション事業を展開しています。YouTuberを起用したタイアップを主に手掛けておりますが、自社で専属YouTuberを抱えるプロダクションではなく、それぞれのYouTuberとエージェント契約を結ぶ形式です。そのため、YouTuberから広告収益を取るのではなく、D2Cやクリエイターのビズデブ、タイアップ案件で利益を出しています。
―― これまでどのようなタイアップ案件を手掛けられてきたのでしょうか。
澤田:これまで様々なサービス・業種のタイアップ案件を手掛けてきました。弊社のウェブサイトに掲載している案件では、以下のような事例があります。
株式会社ロコンド様×ヒカル
https://www.samurai-partners.jp/creatives/20/
「大スター宮迫とヒカルをテレビCMに出してくれと上場企業の社長に直談判してみた」
投稿日:2020/04/02
投稿後7日間再生回数:1,247,767
株式会社串カツ田中様×宮迫博之
https://www.samurai-partners.jp/creatives/24/
「【飲食店の危機】宮迫博之、2000万円自腹で串カツ田中(後輩)を救う!?」
投稿日:2020/05/08
投稿後7日間再生回数:1,141,927
株式会社I-ne様×手越祐也
https://www.samurai-partners.jp/creatives/130/
「【チャラ男の無人島生活①】島に上陸!まずは寝床を確保しにいきます」
投稿日:2020/08/15
投稿後7日間再生回数:1,386,998
―― プロモーション事業の組織体制を教えてください。
澤田:営業とクリエイターサポート、大きく2つのチームに分かれています。営業部門でおよそ10名ちょっとの少数精鋭規模です。営業は企業に対してのご提案を行うチームで、クリエイターサポートは文字通りYouTuber支援を行っています。
例えばYouTuberが動画を撮影する際に、「これが欲しい」「ここで撮影したい」という要望があれば、すべて弊社で実現しています。また、クリエイターサポートチームでは多くのYouTuberの企画会議にも参加しており、そこでの企画出しも行っています。
応援や共感を生むストーリー設計に強み
―― 貴社のタイアップ施策にはどのような特徴があるのでしょうか。
澤田:企画のストーリーやクリエイティビティにこだわっています。一般的なキャスティング会社やYouTuber事務所と違うところは、クリエイターサイドとの打ち合わせで「どのようなストーリー、企画がいいか」を入念に擦り合わせた上で動画を作る点です。
これは私自身も思う事なのですが、「今までにない、まったく新しい企画」というのはほとんど存在しません。クリエイターの人生で何かしら触れてきた要素を、過去に成功事例のある要素と組み合わせて新しいものに見せていく中で企画は作られていく事が多いですね。その「要素」とは、テレビ番組や他のYouTubeの動画、実体験など様々なものから構成されていきます。
だから今でも、弊社スタッフは日々大量の情報に触れるようにしていまして、その中で何が使えるか、使えないかを常に模索しています。
―― うまくいく企画の特徴とはどのようなものなのでしょうか。
澤田:「どうすれば応援したくなるか」「どうすれば共感が生まれるか」、この2つを重要視してストーリーを作っています。単発的な企画で終わるのではなく、あくまで企業のブランディングに貢献し、商品やサービスが実数として売れつつ、クリエイター本人のチャンネルの視聴者数が伸びるようなストーリーがベストです。
企画のベースとなる情報の不足に課題感。手作業からツールによる調査へ
ーー 貴社のタイアップ施策にはどのような課題があったのでしょうか。
澤田:私たちが起用したクリエイター以外のタイアップ動画の情報が少なかったことが挙げられます。他社のタイアップでは誰が、どのような企画をやっているか、検索だけではパッと全てを見ることができなかったのです。例えば、クライアントへ営業する際に「何か実績か参考にする動画はないですか?」と聞かれた場合、以前は自社の過去実績しかお見せできませんでした。
また、企画を考える際にも課題がありました。もちろん、企画会議では他社の事例を参考にしていましたが、その探し方が完全に手探り状態だったのです。一つひとつ、YouTubeで検索をしていました。
ーー その他にはどのような課題があったのでしょうか。
澤田:そのような背景から提案資料の作成に時間がかかってしまい、営業できる数に限りがありました。現在は社員が増えてきたので楽になってはきたのですが、以前は資料作成から営業まで、全部担当一人で行っていたのです。提案資料に記載する過去の動画企画や競合分析を手作業で探しており、ツールでどうにか効率化できないだろうかと考えるようになりました。
ーー 『kamui tracker』はどのようにお知りになったのでしょうか。また、比較検討は行われましたか。
澤田:エビリー様からのメールを拝読させていただき、サービスのご紹介を受けた際に、当時の弊社内に取り入れるタイミングとしては最適だと考えました。他社との比較検討は特に行っていません。
ーー 『kamui tracker』の導入の決め手となったポイントをお聞かせください。
澤田:資料作成の時間が減ることや営業件数と成約確度が上がると考えたとき、年間のツール費用はすぐにペイできると考え、導入を決断しました。誰かYouTubeに詳しいスタッフを新規採用するよりも安価であることも要因の1つです。
CSの対応に高評価。機能面ではタイアップ企業一覧を特に活用
ーー 『kamui tracker』導入時のご感想をお聞かせください。
澤田:当初はなかなか操作に慣れない点もあったものの、CS(カスタマーサクセス)のご担当者さんに丁寧に教えていただいたことで使いこなせるようになりました。分からないことがあればすぐチャットでメッセージしているのですが、即レスで対応してくれるので非常にありがたいです。
また、CSのご担当者さんと定期ミーティングを組んでおりまして、その中で今僕らがやりたいことや、必要になるデータや資料をお願いしています。例えば、「今後のYouTube市場の動き」や「アメリカのYouTuber市場の動向」などに関する資料についても、快くご提供いただいたこともありました。導入時だけでなく、今でもCSのご対応には満足しています。
ーー 『kamui tracker』の機能について、どのように感じられましたか。
澤田:タイアップ企業一覧はよく活用しており、非常に便利ですね。クリエイターごと、もしくは企業ごとにタイアップ案件の動画をすぐに検索することができます。提案資料の作成で競合調査をする際、特に活用しています。
ーー その他で『kamui tracker』の活用シーンをお聞かせください。
澤田:提案資料の作成時、あとは打ち合わせのタイミングで活用しています。お打ち合わせの場で、アジェンダ以外の別案件に関するイレギュラーな質問があったとき等も、持ち帰らずその場ですぐに調べてレポーティングすることができるようになりました。
また、YouTuberやクリエイターとの企画会議にも活用しています。トレンドに上がっている動画やYouTuberのリサーチが中心です。
リサーチ工数を削減し、クリエイティビティの発揮に注力できるように
ーー 『kamui tracker』の導入で、どのような成果があったのでしょうか。
澤田:タイアップ企画を考えていく上で、アイデアのベースとなる情報の収集に時間をかける必要がなくなりました。これまでYouTubeで直接動画を探していたものが、『kamui tracker』で効率的に探し出せるようになったのです。資料作成の業務でも、例えば今までは1時間かかっていたものが10分程度で完了するということもあります。
下準備と資料作成の業務を効率化することができるようになり、私たちの強みであるクリエイティビティの発揮にリソースを割けるようになったと感じています。
また、ご提案する企画の幅が広がり、質が上がったことで、案件成約率も高まっています。
ーー プロモーション事業全体にはどのような変化がありましたか。
澤田:『kamui tracker』の導入をはじめとした様々な要因が重なり、2020年の夏からプロモーション事業が拡大し、会社組織としても大きく成長しました。
『kamui tracker』は「縁の下の力持ち」
ーー 今後の事業の展望をお聞かせください。
澤田:「YouTubeだったらサムライパートナーズさんに任せればナレッジも実績も豊富で安心だよね」とクライアントから評価していただき、タイアップ案件を検討する上で最初に名前が挙がる企業になりたいです。
また、YouTuberからも「安心して成長をサポートしてくれる会社」と言ってもらい、自身のチャンネルに向き合えるようなパートナーを目指したいです。
そのためにも今やらなければならないのは、弊社のクライアント数と、成果を出せるYouTuber数を増やしていくことであり、そのリストアップでも『kamui tracker』を活用していきます。
私たちにとって、縁の下の力持ちの存在である『kamui tracker』を、今後も積極的に活用していきたいですね。
ーー ありがとうございました。
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