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セミナーノウハウ

企業YouTubeチャンネル成長の秘訣~市場分析から戦略設計まで徹底解説~

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2024年10月2日に株式会社エビリーにてオンラインセミナー
~たった1ヶ月で企業チャンネルの登録者5000人増加!!!~
データを活用した伸びるチャンネルの作り方
を開催しました。


セミナーでは、年間2,000本以上の動画制作実績を持つエビリーが、企業におけるYouTube活用のメリットや有用性、さらにデータを活用した企業チャンネル成長のためのノウハウを詳しく解説しました。

本記事では、その中でも特に重要なポイントや実践的なコツを厳選してご紹介します。

目次

解説者

株式会社エビリー データコンサルティング部 部長
尾形 龍哉

エビリーにてkamui trackerを活用した分析チームを統括し、
アサヒビール・東映アニメーション・dipなど数多くのブランドチャンネル運用を歴任。
個人でも、YouTubeチャンネルを運営し累計再生1億回・登録者数13万人(2024年7月現在)を獲得。

YouTubeで自社チャンネルを運営するメリット/有用性

まずは、YouTubeというプラットフォームが持つ特徴と、自社チャンネルを運営することで得られるビジネス上のメリットを紹介いたします。

長尺の動画コンテンツが主流で、深い情報伝達に向いている

まず最初のポイントですが、YouTubeは長尺の動画コンテンツが非常に受け入れられやすいプラットフォームです。たとえば、商品やサービスの詳細な説明をする際、テキストや短尺動画ではどうしても伝えきれないことがありますよね。

そこでYouTubeを活用すれば、複雑な情報もしっかりとユーザーに届けることができます。たとえば

ブランドストーリーの共有
企業としての価値観や背景をユーザーに届けることも重要ですよね。ただ文字で伝えるよりも、映像で感情を引き出すようなストーリーを表現することで、より視聴者に共感や信頼が生まれます。

商品の詳細説明
特に複雑な商品やサービスの機能を説明するのに適しています。動画で実際の使用方法を見せることで、視覚と聴覚の両方で情報が伝わるため、ユーザーの理解度が大きく向上します。

■教育・ハウツーコンテンツ
特定のスキルや知識を伝える動画は、専門性をアピールするのに最適です。たとえば、具体的な手順を実演したり、役立つ知識をシェアすることで、「この企業は信頼できる」と思ってもらえるきっかけになります。

また、YouTubeではコメント機能があるので、視聴者とのやり取りを通じて双方向のコミュニケーションを深めることができます。YouTubeでブランドの価値を高められている企業は、この双方向性も上手く活用されていますね。

検索との親和性が高い

次に、YouTubeは検索エンジンとの相性が非常に良い、という特徴についてお話しします。
YouTubeはGoogleグループでもあり、「Google検索結果にYouTube動画が出てくる」など密接に連携しています。

つまり、ユーザーが何かしらの課題や疑問を検索した際に、動画でリーチできる可能性が非常に高いんですね。これによって、たとえば

ホットなユーザーへのアプローチ
商品やサービスについて「今すぐ知りたい」と思っているユーザーに、動画という分かりやすい形で情報を提供できます。これにより、ユーザーエンゲージメントやコンバージョンがより高く期待できます。

コンテンツの資産化
一度アップロードした動画は、検索によるトラフィックを長期間生み続けます。これはテキスト広告などでは得られない長期的なメリットですよね。

YouTubeやGoogleなどの検索エンジンで動画コンテンツの上位表示を狙う取り組みは、一般的に「VSEO」と呼ばれます。この分野は名前がつくほど注目されており、今後さらに競争が激化することが予想されるので、早めに対策を始めておきたいですね。

幅広い層へリーチできる

そして最後のポイントですが、YouTubeのユーザー層の幅広さも見逃せない特徴です。他のSNSと比べても、低年齢層から高齢層まで、年齢に関係なく多くの方が利用しています。

多世代へのアプローチ
10代の若年層はもちろん、30代・40代の働き盛りの世代、さらには60代以上のシニア層にもアプローチできます。これは、他のSNSプラットフォームではなかなか難しいことです。

多様なニーズへの対応
趣味やライフスタイル、教育、エンターテインメントといった多種多様なジャンルで、企業の強みを最大限に生かした情報発信が可能です。

さらに、ターゲティング広告やYouTubeのおすすめ機能を活用すれば、特定の層やニーズを持つユーザーにピンポイントで動画を届けることができます。

ブランド価値の向上、商品・サービスの魅力を最大限に伝えられるのがYouTube

・深い情報伝達
・検索流入の最適化
・幅広い層へのアプローチ

等という特徴を意識して、自社チャンネルを運営することで、ビジネス活用できるYouTubeチャンネルになります。

企業YouTubeチャンネルを伸ばすポイント、コツ

チャンネル運用は、事前の準備が必要不可欠!

よくあるご相談として、

「各所で制作された動画を投稿していて、ただの動画の格納庫状態になってしまっている」「運用を始めたが、ゴールやKPIがうまく機能しなくなり、制作のための人員や予算設計がうまくできない」

などが挙げられます。

そのような事態を避けるためには、

1.目的の言語化・決定
2.ターゲットの決定
3.現状分析
4.市場調査
5.コンセプト・KPI・戦略の決定

を、実施し
「何のためにYouTubeチャンネルを作り、何を達成すれば成功とするのか」を明確にしなければなりません。

特に「3.現状分析」「4.市場調査」「5.コンセプト設計」は抜け落ちやすく、重要な部分!

ここができずにYouTube視聴者のニーズに合致しないコンテンツの展開をしてしまうと、途中で空中分解しやすくなります。設計を定量的に行っていくことでYouTubeのアルゴリズムに適した伸びやすいチャンネルの構築が可能になります。さらに、ゴールを明確に設計ができれば、それに必要なマイルストーンも自然と定まります。

実際のところ、ご相談いただくご担当者様も目標設計や競合調査が必要なことはわかっているんです。それでも、実際に定量的に判断する上でのデータを持ち合わせていなかったり、その調査に膨大な時間を割くことが難しいため、なんとなく運用を続けてしまっているケースが多いんです。

宣伝になってしまいますが、私どもは、YouTubeデータ分析ツール「kamui tracker」を使うことで、定量的なYouTube市場調査を実現しています。上記のようなお悩みがあれば、ぜひご相談ください。

また、この後、YouTubeの市場調査のポイントやコツをご紹介させていただきます。ただし、分析ツールを使用せずに調査を行う場合、膨大な時間がかかる点にはご注意ください。もし自社で調査を検討されている場合は、kamui tracker でなくとも、何らかの分析ツールの導入をぜひご検討ください。

kamui trackerとは

kamui tracker:株式会社エビリーが保有するYouTubeデータ分析ツール。再生回数やエンゲージメント、ファン化につながっている企画などを数値に基づいて調査することが可能。

YouTube市場分析の重要ポイントをご紹介!

①自社市場の成長チャンネルを洗い出し分類する

カテゴリーやターゲットを明確に決める際、まずはどのようなチャンネルが伸びているのかを網羅的にピックアップしましょう。そのうえで、自社が進めたい軸に基づいてセグメントを分け、どこが狙いどころとして適しているかを見極めましょう。

②競合のチャンネル戦略と企画のジャンルを正確に把握する

狙いたいセグメントにおいて、既に展開されているチャンネルの各種数値や投稿されている動画の企画を分析し、競合の戦略や企画ジャンルを把握したうえで、さらにどのような企画や動画が伸びているのかを洗い出しましょう。

・車系チャンネルの企画ジャンル例

③競合の成長要因を時系列ごとの戦略や企画単位で深掘りを行う

競合チャンネルの具体的なマネタイズ方法や、成長フェーズごとの企画ジャンル・コンテンツ展開を時系列で掘り下げて分析しましょう。これを行うことで、今後数年にわたるYouTubeチャンネル運用において、適切なマイルストーンや目標の時間軸を明確に設定することが可能になります。

④成功企画の「人気要素」と掛け合わせることによって、より視聴を誘引しやすくなるキーワードを言語化する

YouTubeでリーチを伸ばしていくためには、実際に成功している企画の要素を取り入れつつ、自社の独自性と掛け合わせることが重要です。その掛け合わせを効果的に行うために、自社の業界で伸びる要素をキーワードとして整理し、リスト化しておきましょう。

例.車系チャンネル 修理系の切り口の場合

実際の画面で市場調査の様子~実際やってみる~

※「自動車業界のとある企業から相談をいただいた」という仮定で、実際にセミナー内で紹介した市場調査の様子です。(分析ツール: kamui tracker)

弊社では、他社様のチャンネル運用をサポートさせていただく際、事前に独自のデータベースを活用し、どのような競合が存在し、それらがどのようなコンテンツで伸びているのかを詳しく調査いたします。また、直近30日間や昨年の夏など、特定の期間にどのような企画が流行していたのかも、事前に細かく分析させていただきます。

競合や対象ジャンルでどのようなコンテンツが伸びているのか調査する

【車ジャンルで伸びているチャンネルを調査

チャンネル検索:特定のキーワードや登録者数などの条件をもとに、たとえニッチな市場であっても、人気のチャンネルを調査できます。

ここでは、「車」「紹介」というキーワードに関するチャンネルで、直近30日以内に動画が投稿されているようなアクティブなチャンネルを検索してみましょう。

【検索結果

さらに、指定した期間内でのチャンネル登録者数の増加数を基に検索やソートを行うことも可能です。直近30日間で登録者数の増加が多い順に見てみましょう。

これで「車関連の紹介を行っているチャンネルの中で、この30日間で特に成長しているチャンネル」をリストアップできました。

次は、1ヶ月で企業チャンネルの登録者が4,000人増加しているこのチャンネルを掘り下げてみましょう。

【チャンネル詳細ページ

このチャンネルが直近30日間で、ショート動画や長尺動画でどれくらいの視聴数を獲得しているのかも確認することができます。

このチャンネルは長尺動画の視聴回数がショートよりも7倍以上視聴されているので、長尺動画の企画が参考にできそうですね。

さらに、今後クライアント様が求めるターゲットや年齢分布に合致しているかどうかも、ここで事前に照合を取ることが可能です。

【視聴評価

kamui tracker の独自指標の一つに、「視聴評価」と呼ばれる値があります。

視聴評価は、推定される視聴回数に対して、その動画が何倍視聴されたのかを示す指標です。

例えば、この一番上の動画は、このチャンネルの普段のコンテンツと比較して、投稿から1ヶ月で約28倍の視聴回数を記録したということになります。

視聴評価の高い動画だけをソートして確認してみると、「大型のボックスカー」を訴求するコンテンツが何度も上位にヒットしていますね。

このことから、「快適なキャンピングカー仕様の車両やカスタム」といったテーマが、このチャンネルの成長要因であることが、視聴評価の分析から浮かび上がってきます。

【動画検索機能

動画検索は、キーワードや詳細な条件、たとえば「視聴回数が1万回以上」といった基準を設定して検索することで、人気の高い動画を簡単に調査することが可能です。特定のトレンドや競合の成功事例をピンポイントで分析したい際に、重宝しています。

直近1ヶ月で伸びている車のレビュー企画を調べてみると、「ランドクルーザー」に関連する動画が複数ヒットしますね。このことから、「ランドクルーザー」は視聴ニーズの高いコンテンツであることがわかります。

あくまで一例ですが、こうしたキーワードを多く探し出し、外れにくい企画軸を見極めることができます。この企画軸に自社の独自性を掛け合わせることで、より効果的なコンテンツ制作が可能になります。

目的別のYouTube施策の事例のご紹介

最後に、エビリーでの企業YouTubeチャンネル支援の事例を、少しだけ紹介させてください。

「ディップ株式会社様」

課題

『商品理解と販売促進』『企業認知の拡大』
・「dipのサービスだから使おう」というユーザー関与度が低い
・若年層からの求人サイトに対する信用度の低さ 

解決策

①YouTubeとTikTokを活用することで、視聴者(ファン)との関係性を深め、サービスの訴求力を高めた
②トレンドを取り入れつつクオリティの高い動画の更新頻度を維持
③職場の魅力紹介を動画で行う新たなサービスによるマネタイズ展開

「チップワンストップ様」

課題

『企業認知の拡大』『ブランディング』
・ニッチジャンルにおける他社との差別化
・YouTubeにおける業界トップクラスとしてのポジション確立

解決策

①複数の企画軸によるコンテンツ戦略で、幅広い層へリーチ獲得
②人気クリエイターとのタイアップ
③半導体関連企業ならではの視点から、業界解説企画
④他社をPRするスポンサードコンテンツ投稿で業界全体の認知拡大

一気通貫でYouTubeチャンネル運用をサポートするエビリー

弊社では、チャンネル運用を一気通貫でサポートをさせていただくことが可能です。

かつ、その後ろ盾になっているのがデータベース「kamui tracker」であり、詳細な市場分析・企画分析に基づいてチャンネル運用のサポートをさせていただいております。

ぜひ、お気軽のお問い合わせください。

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