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「YouTube流行語大賞」発表!今年最も輝いたのは「スイカゲーム」

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YouTubeは今や単なる動画共有プラットフォームではなく、文化を形成し、流行を生み出す巨大な影響力を持つ場となっています。2023年も例外ではなく、さまざまなワードが話題に上りました。

今年のYouTube流行語大賞とノミネートワードを深堀りし、それぞれのワードの背景や影響をご紹介します。

流行語大賞「スイカゲーム」

『スイカゲーム』は、プレイヤーがフルーツを一つずつ落とし、同じ種類のフルーツを組み合わせて大きなフルーツを作り上げ、得点を獲得するパズルゲームです。

日本では、2021年12月にNintendo Switch版『スイカゲーム』が発売されました。その発売から2年後の今年、有名ゲーム実況者による動画配信の影響で、『スイカゲーム』は爆発的な人気を博し、約2か月で累計ダウンロード数が300万本を突破しました。

ゲームはシンプルながらも、親しみやすいイラストと、「次こそは」という思いから何度もチャレンジしたくなる依存性が特徴です。多くのYouTuberがこの魅力に取り憑かれ、「ヒカキン」や「はじめしゃちょー」などの有名YouTuberも、「スイカゲーム」のプレイ動画を配信しています。昨年と比較して、2万件以上の関連動画がYouTubeに投稿されています。

ゲーム実況者たちによって作り出された一大ムーブメントは、視聴者の購買活動にも影響を及ぼしました。その規模の大きさから、今年の流行語大賞に選ばれました。

ノミネートワードのご紹介

ずんだもん

『ずんだもん』は、東北地方のPRキャラクターとしてSSS合同会社により作られました。そして、2021年8月、無料の音声合成ソフト「VOICEVOX」のリリースと共に、「伊藤ゆいな」の声をもとにした『ずんだもん』の音源が公開されました。

「VOICEVOX」は商用・非商用問わず無料で使用可能で、YouTubeで動画投稿をしている多くのクリエイターが利用し、人気が急上昇。

人気コンテンツの「ゆっくり動画」と近しい利用のされ方で、既に何万件もの動画が投稿されています。

【推しの子】/アイドル

『【推しの子】』(おしのこ)は、原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴによる日本の漫画作品。2023年4月にアニメ化され、『アイドル』は、その主題歌です。

本作が大人気なだけでなく、主題歌も人気で、オフィシャルミュージックビデオの累計視聴回数は3.7億回を超え(23年11月現在)、「歌ってみた」や「踊ってみた」といった動画が数多く投稿されています。

単身向けの食洗器「SOLOTA」とタイアップし、登場人物の「アイ」が商品を紹介するコラボCMが公開されました。YouTubeで公開されたCM動画は3か月ほどで1,500万回超の再生回数となり、大きな反響を呼びました。

雑学

2023年はYouTube ショートの投稿、視聴数が爆発的に増えており、『雑学』はその中で数多く投稿されたテーマの一つです。

「日本人の〇〇な雑学」や「特定の芸能人の武勇伝」などを『雑学』として、ショート動画で配信している動画が人気となっています。

ショート動画を流し見し、気分転換のような形で視聴できる内容がウケており、YouTubeショートと親和性が高い動画ジャンルで、数多くのクリエイターたちが雑学コンテンツを投稿しました。

みそきん

ヒカキンが1年間かけてプロデュースしたラーメン『みそきん』がセブンーイレブンの店頭にて2023年5月9日に発売されました。自身のYouTube上での宣伝に加え、ヒカキンとつながりのあるフィッシャーズや東海オンエアなど、そうそうたる大物YouTuberに超巨大『みそきん』を贈呈。大物YouTuberが自身のYouTubeで取り上げることでトレンド化しました。

ひき肉です/ちょんまげ小僧

『ひき肉です』は、中学生6人組YouTuber『ちょんまげ小僧』のメンバーであるひき肉が、自己紹介の挨拶に使っているフレーズ。

『ちょんまげ小僧』は、彗星のごとく現れ、8月に100万人を達成したことで注目を集めました。『ひき肉です』という挨拶は、そのポーズも相まって「癖になる」と注目を集め、多くのYouTuberや芸能人にオマージュされました。

強風オールバック

『強風オールバック』は、ボカロP「ゆこぴ」による楽曲です。

2023年3月15日に自身のYouTubeにアップされ、23年11月現在では7000万回以上再生されています。

日清食品のカップヌードルCM「夏は食っとけシーフード 篇」にも起用されたことにより、さらに認知が拡がりました。アニメ調のミュージックビデオを、実写版で再現する動画が増えており、人気を博しています。

蛙化現象

『蛙化現象』とは、心理学用語で「好意を持つ相手が自分に対して好意を持っていると分かると、それがきっかけとなってその相手に嫌悪感を抱いてしまう現象」を指す言葉です。

それが、若者の間で「相手の些細な行動や仕草で、好きな人を嫌いになってしまう現象」と広い意味でつかわれるようになっていきました。

YouTubeでは、2021年10月「蛙化現象あるある」として投稿された動画が炎上したことをきっかけに、切り抜き動画や、他YouTuberによる言及が増えました。

その後、ヒカルやパパラピーズ、ばんばんざいなど若年層から支持を集めるクリエイターによって企画化された事により徐々に炎上が納まり、トレンド企画となり長期的に流行することとなりました。

スシロー

来店客による迷惑行為の動画が拡散し、株価にも影響するダメージを受けたスシロー。そのスシローを救うべく、SNS上で『スシローを救いたい』というトレンドが生まれ、多くのクリエイターが動画をアップしたくさん食べてスシローの美味しさを伝えました。

王様戦隊キングオージャー

『王様戦隊キングオージャー』(おうさませんたいキングオージャー)は、東映制作の特撮テレビドラマです。ファンによる考察動画やグッズのレビュー、寸劇コンテンツなどが盛んで、新話が放送されるごとに動画が投稿されており、YouTube上でのエンゲージメントが高いコンテンツでした。

調査概要

調査期間:2023年1月1日〜2023年11月15日

調査ツール:kamui tracker

調査対象:上記調査期間に投稿された国内チャンネルの動画 13,097,422本

調査条件:2022年の投稿本数と比較した時の上昇率、実際の投稿本数、動画コンテンツ内容など総合的に見てノミネートと大賞を選出

その他のYouTube調査資料

株式会社エビリーでは、流行語以外にも、YouTube市場を調査し、資料を公開しております。ご興味のある方は、是非ご覧ください。

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