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YouTubeチャンネル運用の開設準備・立ち上げ方法 前編

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最終更新日 2023年5月31日

YouTubeチャンネル運用の開設準備・立ち上げ方法 前編

今や企業のYouTube活用は当たり前になりつつあり、コロナ禍の影響も合間って企業のYouTube需要は非常に伸びてきています。中でも、企業がYouTubeチャンネルを開設して参入するケースも多く見られます。企業チャンネルの数は9,000社を超えており(kamui tracker調べ)、今後も一層伸びていくと考えられています。
ますます競争が激しくなっていく中で、企業チャンネルを企画段階からしっかり組み立て、最高のスタートを切るためには最適な準備が必要です。
そこで今回は、企業のYouTubeチャンネル運用における、チャンネルを立ち上げるまでの企画編と題してそのポイントを前編・後編に分けてご説明させていただきます。

目次

  1. 何のためにYouTubeチャンネルを開設するのか
    1.1.企業がYouTubeを立ち上げる目的は2つだけ
    1.2.YouTubeは「ファンをつくる」場所である
  2. 企業がYouTubeを開設することで得られる効果
    2.1.見込み客育成
    2.2.商品・サービスなどの売上増加
    2.3.採用における応募人数の増加及び人材の確保
    2.4.YouTube収益による売上増加
  3. チャンネル開設前に注意すべきポイント
    3.1.チャンネル運用サイクル
    3.2.チャンネル運用に必要な制作体制


1. 何のためにYouTubeチャンネルを開設するのか

まず、「何のためにYouTubeチャンネルを運用するのか」というところを明確にする必要があります。
こう言うと当たり前のように聞こえますが、実はそうでもありません。私たちもさまざまなチャンネルの相談をいただきますが、この「何のためにやるのか」が明確でなかったり、明確なのにチャンネルの方向性がそれに沿っていなかったりということはとても多いといえます。
ここでは、私たちの考える「YouTubeチャンネルの目的」について書いていきます。

1.1. 企業がYouTubeを立ち上げる目的は2つだけ

企業がYouTubeチャンネルを始める目的は大きく2つであると考えています。それは「マーケティング」と「採用」です。

1.1.1. マーケティング(売上増加)

最終的に商材を買ってもらい企業の売上に貢献する、ということがゴールになるパターンです。YouTubeを活用することで商材に興味を持ってもらい、企業に問い合わせて契約する、店頭で購入する、ネットから購入するなどによって売上につながることを目的としています。

1.1.2. 採用促進

YouTubeで発信することで企業理解や企業イメージ向上を図ることによって、入社希望者を増やし採用の数を増やしていくということが目的です。発信する内容は、商品やサービスよりも、会社全体や働く人にフォーカスしたものになるでしょう。

どちらも「企業を成長させる」という最終的な着地は同じですが、どういった文脈で成長させるかの違いがあります。「サービス・商品」をプロモーションするのか「企業自体」をプロモーションするかで、コンセプトやプロセスが異なってきますので、この目的を明確にしましょう。

よく、「企業の認知拡大をさせたい」という目的のまま走り出そうとするケースが見られますが、これだとまだ目的が曖昧です。

「認知」は誰に対してしてほしいのでしょう?「認知」させた結果、最終的に得たい結果は何でしょう?
そうやって突き詰めて考えていくと、結局「売上増加」か「採用促進」に行き着くケースが大半であると考えられます。


1.2. YouTubeは「ファンをつくる」場所である

目的が明確になったところで、YouTubeが果たしてプロモーションの最適解なのか?という疑問が出るかと思います。

さまざまな媒体と比較したYouTubeの強みは「ファンをつくる力」であると言えます。

単純な「リーチ」で比較すると、まだまだテレビCMに軍配が上がるでしょう。しかしこの毎日無数の広告や情報に触れる世の中になったからこそ、その中から「選ばれる」ための施策は重要なポイントとなってきます。その、「選ばれる=ファンになってもらう」施策を打ちやすいのがYouTubeなのです。

そもそも動画というだけで伝わる情報量が多く、短いものでは1分以下のもの、一般的には数分から10分前後、長いものでは数十分以上にもなる動画で、非常にコンテンツの幅も出しやすいプラットフォームです。しかも演者の「素」が出やすく、親しみを感じやすい媒体で、ネット越しなのに「近い」関係になれます。

そんなYouTubeは、「ファンをつくる」場として最適なプラットフォームであると言えます。


2. 企業がYouTubeを開設することで得られる効果

企業がYouTubeチャンネルを活用する目的とその理由までは説明しましたが、では具体的にどんな効果があるのでしょうか?企業がYouTubeチャンネルを活用する具体的な効果は4つあり、下記の通りです。

2.1. 見込み客育成

企業のブランディングや、 商品購入に間接的につながる見込み客の育成などを効果的に行うことができます。

2.2. 商品・サービスなどの売上増加

適切かつ効果的なコンテンツを動画で配信することで、ユーザーのブランド認知や購買意欲が向上し、売上増加なども期待できます。

2.3. 採用における応募人数の増加及び人材の確保

採用目的として企業のブランディングをしっかり行ったチャンネルをつくり上げることで、企業に対してポジティブな印象をもつ視聴者が増え、採用活動に繋げることが期待できます。

2.4. YouTube収益による売上増加

YouTubeチャンネルは動画の視聴回数に応じて収益が得られるため、 マーケティング目的や採用目的で運用しながら、チャンネルそれ自体からも収益を得ることも可能です。

YouTubeを活用することにより、様々な効果が見られますが、短期的に効果が得られる仕組みではないというポイントは押さえておく必要があります。企業のチャンネル運用は短期間で伸ばすことは難しいため、長期的な戦略作りが必須になります。データを見て検証しながらチャンネルの方向性や動画の内容などを調整し、チャンネルを運用していくことが大切です。


3. チャンネル開設前に注意すべきポイント

チャンネルを立ち上げる目的が明確になったところで、実際にチャンネルを立ち上げる前に知っておくべきことがあります。

もちろんYouTubeのアカウントを作ってチャンネル自体を登録することは、誰にでもすぐできます。しかし、立ち上げた段階で「最適な運用方法」がわからず放置したままになってしまうケースが多く見られます。事実、企業チャンネルのうち登録者数が1,000人以下のチャンネルは市場の60%以上、月間再生回数も1,000回以下が70%以上です。(出典:かむいラボ https://labo.kamuitracker.com/s/article/channel-Start

YouTubeをやる目的を明確にしたのであれば、ただ始めるだけではなく、成功のためにしっかり準備をして運用を開始するようにしましょう。

3.1. チャンネル運用サイクル

チャンネルを運用していくためには、定期的に戦略を検証し改善していきながら動画制作のサイクルを回していく必要があります。

YouTubeチャンネル運用のサイクル
図1)チャンネル運用のサイクル

大きくは、次の通りとなります。

  • 戦略策定
    • コンセプト・企画決め
    • 市場調査
    • 運用体制づくり
  • 動画制作サイクル
    • 企画立案・撮影・編集
    • 投稿・振り返り

3.2. チャンネル運用に必要な制作体制

企業チャンネル運用は、ディレクター、撮影・編集、営業というチーム体制が一般的です。チャンネル規模や投稿頻度などにもよりますが、少なくとも3人体制で1チャンネルを運用しています。

そのため、企業でチャンネルをうまく運用していくためには最低限の人材リソースを確保することが大事です。

  • 最低限必要な役割
    • 演者
    • ディレクター(戦略設計、企画立案、演者マネジメント、調査/分析)
    • 制作担当(撮影、編集)
  • その他必要な役割
    • サムネイル制作・チャンネル管理
    • SEO対策
    • 他SNSアドバイス
    • 営業担当
    • タイアップ案件担当



前編はここまで。本テーマの後編は下記よりチェックしてみてください。後編では、企業がYouTubeチャンネルを立ち上げるにあたって重要な「コンセプト」について深堀りして説明いたします。

「YouTubeチャンネル運用の開設準備・立ち上げ方法 後編」はこちら





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