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伸びる企業チャンネルの動画の長さが判明!【二極化が進む企業チャンネル調査レポート】

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弊社では、YouTubeデータ分析ツール「kamui tracker」を活用して様々な視点からYouTubeの調査レポートを行っております。今回は「二極化が進む企業チャンネル調査レポート」として、伸びる企業チャンネルの動画の長さを分析しました。

目次

調査結果サマリー
調査概要
企業運用チャンネルTOP50の全体数値について
企業チャンネル動画尺の二極化現象
まとめ






調査結果サマリー

2022年4月5日を基準に過去30日間におけるチャンネル登録者の獲得数が多かった企業チャンネルの上位50位までを調査した結果、コンテンツの動画尺におけるボリュームゾーンは8〜10分が6%にとどまるのに対して、4分未満が44%、16分以上が32%であることが分かりました。(その他:4分以上8分未満が14%、11分以上16分未満が4%)

従来、企業チャンネルコンテンツの基準軸とも言われていた「8〜10分の動画尺」より、「短時間でまとめられたわかりやすい4分未満の動画」と「長時間で深くて濃い内容が得られる16分以上の動画」が視聴者のニーズを満たし、企業チャンネルの登録者増加に寄与していることが分かりました。



調査概要

調査期間:2022年03月01日~2022年03月31日
調査対象:2022年4月5日を基準に過去30日間におけるチャンネル登録者の獲得数が多かった企業が運営に関わるチャンネルの上位50位まで



企業運用チャンネルTOP50の全体数値について

カテゴリボリューム

2022年4月5日を基準として、過去30日間におけるチャンネル登録者の獲得数が多かった企業運用チャンネルは計11のカテゴリに分布されていることが分かりました。
最も規模の多いカテゴリはエンターテインメント(10チャンネル)で、その次がブログ(8チャンネル)、ニュースと政治(6チャンネル)、映画とアニメ(6チャンネル)の順になります。

投稿本数

企業運用チャンネルTOP50の月ごとの投稿本数の分布

次に登録者を多く獲得している企業チャンネルは月何本の動画を投稿しているか、「0〜10本」、「11〜50本」、「51〜100本」、「100本超え」の4つの分類に分けて調査を実施しました。
その結果、一番投稿の割合が多かった本数は「月11〜50本(27社)」でTOP50のチャンネルのうち50%以上が多数の動画を投稿していることが分かりました。
月101本以上動画を投稿している企業チャンネルは11社で(全体の20%以上)、「ANNnewsCH(2,200本以上)」、「日テレNEWS(1,400本以上)」のようなニュースチャンネルや「テレ東BIZ(600以上)」、「NHK(100本以上)」といったテレビ番組カテゴリのチャンネルが多いことも分かりました。


企業運用チャンネルTOP50、週ごと投稿本数の分布

また、週ごとの投稿本数を計測した結果、「3本〜5本」が最も多く、その次が「0〜2本」、「20本超え」の順でした。

Shortsの活用

TOP50企業チャンネルのうち、Shorts(60秒以下の短尺動画)を投稿していた企業は15社あり、全体の30%近い割合がShortsを活用していることが分かりました。
最もShortsを投稿している企業運営チャンネルは「岡野タケシ弁護士」、次いで「動画、はじめてみました【テレビ朝日公式】」となります。

▶︎「岡野タケシ弁護士」
日常の疑問などをQ&A形式で端的にわかりやすく、時々ユーモアを交えて解説するShorts動画を投稿

https://youtube.com/shorts/3Rsu7BZsL2w?feature=share

▶︎「動画、はじめてみました【テレビ朝日公式】」
過去投稿動画を切り抜きしShotrs用に再編集・投稿することでShortsから本編への流入を促す戦略を展開

https://youtube.com/shorts/1Du1vodlknk?feature=share

※その他の情報は以下の表を参考


<TOP50企業運用チャンネルでShotrsを活用している企業リスト>

Live配信活用

TOP50企業チャンネルのうち、Shortsを活用していた企業は30社であり、かつその内の60%がLive配信(YouTubeチャンネルにおいてリアルタイムで動画を配信すること=生放送)を活用していました。
最もLive動画を投稿しているチャンネルは「TBS NEWS」で、投稿動画の中でLive配信の割合が最も多いチャンネルは「Cafe Music BGM channel」でした。

▶︎「TBS NEWS」
朝のニュースや、コロナ関連のコンテンツなど深い内容を訴求するコンテンツをLive配信形式で投稿

【LIVE】陸自金沢駐屯地の車両が転落事故 自衛官を救助中 滋賀県(2022年4月11日)

▶︎「Cafe Music BGM channel」
カフェミュージック等で活用しやすい音楽をLive配信にて投稿

GOOD MORNING FRIDAY: Positive Mood Jazz & Happy Bossa Nova Music

カテゴリ別のLive配信活用

TOP50企業運用チャンネルのうちLive配信が最も投稿されているカテゴリは、
「ニュースと政治」(286件)で、「音楽」(92件)、「エンターテインメント」(58件)の順となります。
本結果より、Live配信を活用しながら登録者を多数獲得しているカテゴリはニュースや音楽ジャンルだと考えられます。
その他に「エンターテインメント」のLive動画投稿数も58件となっており、今後コンテンツの増加が注目される可能性のあるカテゴリと考えられます。

動画の尺

TOP50企業運用チャンネルが2022年3月に投稿した動画尺の分布を調べた結果、「1分以上4分未満」の割合(4,008件、全体の42.51%)が一番多いことが確認できました。
次いで「1分未満」(2,875件、全体の30.49%)となっており、4分未満の短尺動画の方が1分未満に比べ登録者の獲得に寄与していると考えられます。

カテゴリ別の動画尺

カテゴリ別の動画尺の分布を調査した結果、

・「1分未満」の割合が多いカテゴリ:映画とアニメ、ゲーム、ブログ
・「1分以上4分未満」の割合が多いカテゴリ:スポーツ、ニュースと政治、コメディ
・「4分以上8分未満」の割合が多いカテゴリ:エンターテインメント
・「8分以上16分未満」の割合が多いカテゴリ:ハウツーとスタイル、料理とグルメ
・「16分以上」の割合が多いカテゴリ:キッズ、音楽

となります。

ゲームやスポーツ、ニュースと政治のようなカテゴリは短尺の動画制作に注力し、キッズや音楽のようなカテゴリは16分以上の深い内容や情報量の多い動画制作に注力していると考えられます。
このようにカテゴリ別に動画の尺分布が大きく異なることが分かりました。
また、TOP50企業運用チャンネルの動画尺分布の詳細についても調査した結果、面白い傾向が見受けられたので次項で紹介します。






企業チャンネル動画尺の二極化現象

ミッドロール広告挿入基準に基づいた、企業チャンネルの動画尺の軸

ミッドロール広告は、YouTube動画の再生途中で流れる最初の5秒がスキップできない広告のことを指します。
この広告を動画に挿入することによって、企業側には広告の細かなターゲット選定はもちろん、動画広告から直接商品購入ページへ導線を引けるなどのメリットが得られます。
このような背景から、多くの企業はミッドロール広告の設定が可能な8分以上の動画尺を意識してコンテンツを制作する傾向にありました。
また、動画尺は長くなるほど、制作工数がかかるため、パフォーマンスの高い「8分〜10分」の動画を制作する傾向にもありました。

TOP50企運用チャンネルの動画尺のボリュームゾーンの分布

実際に登録者を多く獲得しているTOP50の企業運用チャンネルも「8分〜10分」の動画を投稿しているかどうかを確認するため、動画尺のボリュームゾーンの分布を調査しました。
その結果、予測とは異なる興味深い結果が得られました。
多くの企業チャンネルがボリュームゾーンとして投稿すると思われていた「8分〜10分」の動画尺は全体の6%にとどまりました。
実際にボリュームゾーンとして多く投稿されている動画の尺は

・「4分未満」:44%
・「16分以上」:32%

で、短尺の動画と長尺の動画に二極化していることが分かりました。

このような現象から、YouTube視聴者のニーズが

①短時間でまとめられたわかりやすい動画
②長時間の深くて濃い内容の動画

の2つに移行していると考えられます。

今までは、ミッドロール広告の挿入がしやすく工数が少ない8〜10分の動画を制作する
ケースが多く見受けられましたが、実際に直近で登録者を多く獲得している企業運用チャンネルの傾向から、視聴者のニーズに基づいた動画尺でコンテンツを投稿する企業チャンネルがグロースしやすいということが分かりました。

短時間・長時間を両方活用する企業チャンネル

前項の調査により視聴者のニーズが、短尺と長尺に二極化していることが分かりました。
では、すでに長尺や短尺の動画を中心に動画を投稿している企業チャンネルにはどのような傾向があるのか、いくつかの事例を紹介します。

▶︎キッズチャンネル「BabyBus – 子供の歌 – 子どもの動画」

<短尺動画>
歌の動画(一曲)
ごこのドーナツ ぴょんぴょんぴょん~ | すうじのうた | 赤ちゃんが喜ぶ歌 | 子供の歌 | 童謡 | アニメ | 動画 | ベビーバス| BabyBus

<長尺動画>
人気の動画まとめ
サメVSハンバーガー | 人気動画まとめ 連続再生 | 赤ちゃんが喜ぶアニメ | 動画 | ベビーバス| BabyBus

▶︎VTuberチャンネル「hololive ホロLive – VTuber Group」

<短尺動画>
漫画シリーズ
【漫画】hololiveERROR 第8話「また、あの町へ」

<長尺動画>
Liveイベントステージ動画
【#つながるホロライブDAY2】hololive SUPER EXPO 2022 イベントステージ

▶︎アニメチャンネル「TOHO animation チャンネル」

<短尺動画>
PR動画
劇場版「からかい上手の高木さん」|6月10日(金)公開

<長尺動画>
ラジオ動画
【ニヤラジ #11】bayfm「『からかい上手の高木さん』深夜のニヤキュンラジオ」(2022年3月17日放送分+アフタートーク)アーカイブ配信





まとめ

本調査の結果、直近30日で多く登録者を獲得しているTOP50企業運用チャンネルは計11のカテゴリに大別され、月11〜50本動画を投稿するチャンネル(27社)が最多でした。

TOP50企業チャンネルの中で、Shortsを活用しているチャンネルは15社、Live配信を活用しているチャンネル30社存在し、全体の30%以上が通常動画以外のShortsやLive配信にも注力していることが分かりました。

動画尺に関しては4分未満の動画を多く投稿しているチャンネルが全体の44%、16分以上が全体の32%となっており、短尺と長尺の二極化が進んでることが分かりました。

今までの企業チャンネルは、ミッドロール広告の挿入がしやすく工数が少ない「8〜10分」の動画尺を基準に制作する傾向にありましたが、実際に直近で登録者を多く獲得している企業チャンネルの傾向から、視聴者のニーズに基づいた動画尺でコンテンツを投稿する企業チャンネルがグロースしやすいということが分かりました。

今後、企業チャンネルをグロースさせるためには、企業側(制作者)目線での動画尺設計ではなく、視聴者ファーストでの動画尺の設計が必要になるのではないでしょうか。

もちろん、制作の工数を考えることも重要ですので、チャンネルの優先順位を設計し
KPIに合わせた運用戦略が求められることになるでしょう。

このようなYouTubeのトレンド分析だけでなく、ShortsやLive配信の活用を含めたYouTubeマーケティング施策のサポートをエビリーは得意としておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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