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「2024年YouTube流行語大賞」発表!今年最も輝いたのは「猫ミーム」

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2024年、YouTubeを盛り上げた数多くのキーワードがありました。今年の「YouTube流行語」には、SNSの投稿フォーマットである『猫ミーム』から、時代を反映する『円安 / 新NISA』といった経済関連ワードまで、多種多様な言葉がノミネートされています。
この記事では、これらのノミネートワードを深掘りし、2024年の流行の背景に迫ります。

2024年流行語大賞は「猫ミーム」!

『猫ミーム』とは、現場猫や仕事猫など、猫に関する*インターネットミーム全般を指す言葉です。

今年は特に、「#猫ミーム」というハッシュタグを用いて、耳に残るBGMと猫のおもしろ映像を組み合わせた動画が話題を呼び、投稿数は2万件近くに達しました。

猫ミーム動画は2024年2月頃からTikTokやYouTube Shortsで急増し、現在ではBGMとの合成だけでなく、日常の猫の姿やゲーム風の演出を取り入れたもの、さらにはセリフを加えたものなど、多様な形式で展開されています。

ジャンルを問わず多くの投稿が行われ、幅広い層から支持を受けたことから、2024年のYouTube流行語大賞に選ばれました。

*インターネットミーム:インターネットを通してさまざまな人が模倣して広がる、ネタ要素の強い動画や画像、文章のこと

ノミネートワードのご紹介

Bling-Bang-Bang-Born / Creepy Nuts

『Creepy Nuts』の『Bling-Bang-Bang-Born』は、アニメ「マッシュル-MASHLE-」第2期のオープニング主題歌として大ヒットを記録しました。YouTubeに投稿された公式ミュージックビデオは、現在までに2.7億回以上再生されています。

さらに、アニメのオープニングムービーに合わせた「BBBBダンス」が楽曲のテンポの良さと相まって話題となり、各SNSで「踊ってみた」動画が次々と投稿されました。この現象により、楽曲とアニメの認知がさらに広がり、多くのファンを獲得しました。

都知事選

2024年7月に実施された東京都知事選挙では、立候補者数が過去最多の56人に上りました。YouTubeを活用した選挙活動の増加が顕著で、4年前の『都知事選』と比較すると、関連動画の投稿数は約2倍に増加していました。

特に、元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏によるSNSを駆使した選挙活動が注目を集めました。石丸氏は市長時代から議会とのやり取りをメディアやSNSで発信しており、その実績を生かしたSNS戦略によって、今回の『都知事選』でさらに知名度を向上させました。

石丸氏の関連動画は、選挙期間中に総視聴回数1億5000万回を記録しました。そのうち半数近い6700万回が切り抜き動画によるもので、演説の拡散を積極的に呼びかけた石丸氏のYouTube戦略が功を奏しました。また、無党派でありながら、小池百合子氏に次ぐ2番目の得票数を獲得するという快挙を成し遂げました。

円安 / 新NISA

2024年は、新NISAの開始や記録的な円安の発生など、経済界でさまざまな動きが見られた一年でした。特に新NISAに関しては、制度が始まった年ということもあり、ビジネス系のYouTubeチャンネルなどで多くの関連コンテンツが投稿されています。

これまでも経済や投資関連のコンテンツは多く投稿されていましたが、今年はさらにその勢いが増し、投稿件数が1万件以上増加しました。

8番出口

『8番出口』は、いわゆるウォーキングシミュレーターと呼ばれるジャンルのゲームです。駅の通路に閉じ込められたプレイヤーが、間違い探しをしながら『8番出口』を目指すという内容になっています。

ゲームの基本的なルールは非常にシンプルです。通路に異変がなければそのまま進み、異変があれば通路を引き返すだけ。一見すると単純なゲーム性ですが、発生する異変が非常にユニークであったり、気づきにくいものだったりするため、プレイヤーは何度も挑戦したくなってしまいます。また、こうした異変は「配信映え」するものが多く、ゲーム配信者をはじめ、アイドルやVTuberなど、さまざまなジャンルのクリエイターが実況コンテンツを配信していました。

大谷翔平、50-50

2024年、『大谷翔平』選手はMLB史上初の『50-50』(50本塁打、50盗塁)を達成するなど、数々の記録を打ち立てました。ロサンゼルス・ドジャース移籍1年目で打率.310、54本塁打、59盗塁、130打点を記録。さらに、両リーグでホームラン王を獲得した史上4人目の選手となり、盗塁では日本人選手の記録も更新しました。

YouTube上での投稿本数も極めて多く、2024年は4万本近い投稿があり、特に『50-50』記録達成のタイミングでは彼の実績や試合情報を取り扱った複数のコンテンツで100万回以上の視聴回数を記録しました。

にじGTA

『にじGTA』は、グランド・セフト・オート(GTA)をベースとしたゲームの街「にじサントス」で、総勢100名以上のにじさんじライバーが10日間生活する大型企画です。この企画は、主催者の「星川サラ」・「叶」を中心に「ストグラ」運営など経験者が初心者をサポートする形で実現しました。

ライバーたちは、「にじサントス」の住民となり、警察や救急隊、メカニック、飲食店の店員、ギャングなど、多彩な役職を演じます。

10日間という限られた期間ながら、多くのライバーが同時に街で過ごすことで突発的なコラボや新たな関係性が生まれ、ファンを魅了しました。リアルタイムで予測不能な物語が次々と紡がれ、毎日視聴者を楽しませました。また、各ライバーが何十時間にもわたってライブ配信を行っており、膨大なコンテンツが生み出されました。その結果、『にじGTA』で起きた事件やストーリーをまとめた切り抜き動画が多く投稿され、YouTube上でも大いに盛り上がりを見せました。

しかのこのこのここしたんたん / シカ色デイズ

『しかのこのこのここしたんたん』は、主人公・鹿乃子と虎視虎子の友情を描いたハートフルコメディアニメです。そのオープニングテーマ「シカ色デイズ」はTikTokやYouTubeで大きな話題となり、イントロ耐久動画が650万再生を記録しました。キャッチーなリズムと中毒性の高いフレーズがSNSでのダンス投稿を促進し、注目を集めています。

この楽曲は日本国内だけでなく、海外でも大きな反響を呼んでおり、現代のアニソン文化を象徴する楽曲として評価されています。

はいよろこんで

『はいよろこんで』は、こっちのけんとによる楽曲で、2024年5月のリリース後、SNSを中心に大ヒットを記録しました。

サビの「ギリギリダンス」というキャッチーなフレーズやリズミカルなビート、さらに昭和風アニメーションを採用したミュージックビデオが若者層だけでなく、ノスタルジーを感じる世代にも広く支持されています。

YouTubeに公開された公式ミュージックビデオは、すでに1億回再生を突破しています。楽曲にはモールス信号や逆再生といったユニークな仕掛けが施されており、「発見する楽しさ」を提供するとともに、二次創作の活性化にもつながっています。これらの要素が相まって、各SNSを含めた全体での楽曲再生数は100億回を超えているとされています。

ショートドラマ

『ショートドラマ』とは、スマホの縦画面での視聴を前提とした、数分程度の実写ドラマを指します。

2023年頃から注目を集め始めたショートドラマですが、2023年から2024年にかけてYouTube上での投稿数が約2倍に増加し、視聴回数も約1.5倍に成長するなど、新たなコンテンツフォーマットとして確立されています。

さらに、ドラマ形式で視聴者に親しみやすい点が評価され、企業がショートドラマクリエイターとタイアップしてコンテンツを展開する事例も増加しています。

調査概要

  • 調査期間:2024年1月1日〜2024年11月5日
  • 調査ツール:YouTubeデータ分析ツール「kamui tracker
  • 調査対象:上記調査期間に投稿された国内チャンネルの動画 11,700,102本
  • 調査条件:2023年の投稿本数と比較した時の上昇率、実際の投稿本数、動画コンテンツ内容などを総合的に評価し、ノミネートと大賞を選出

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