YouTuberタイアップは量と質を見よ!−最適なPDCAの回し方とは− 前編
最終更新日 2023年5月31日
YouTuberタイアップにおいて「視聴回数もCPV(視聴1回あたりのコスト)も好調なのに、なぜか売上に繋がらない」「視聴回数は同じなのに、動画によって売上に差が生まれるのはなぜ?」など、施策の振り返りが曖昧なまま終わらせてしまった経験はありませんか。
企業のYouTuberタイアップにおいて、視聴回数やCPVだけを見て評価を決めつけてしまうのは望ましくありません。
今回は、YouTuberタイアップにおける「効果的な振り返り方」と「最適なPDCAの回し方」についてお伝えします。
目次
1. PDCAは「量」と「質」の2軸で見る
冒頭でお伝えしたように、企業様の中には、施策を打っても売り上げに直結していなかったり、結果にばらつきがあったりして再現性を見出せないなどのお悩みをよく聞きます。YouTuberタイアップにおいて、視聴回数やCPVのみを見て「良かった」「悪かった」と判断をするのは、振り返りとして不十分であるといえます。
なぜなら、「それによりどのような態度変容をしたのか」を解像度高く理解できていなければ、再現性のある施策を考案できず、消費者ニーズが掴めないまま闇雲に施策を打ち続けるしかなくなってしまうからです。
YouTuberタイアップにおいて大切なことは、視聴者の態度変容を「量」と「質」の側面から定量化して分析し、PDCAを回すことです。視聴者と深くコミュニケーションが取れるプラットフォームだからこそ、視聴者の生の声を取り入れながら振り返りを行うことで、今後の施策や商品・サービスのブラッシュアップに繋がる発見がいくつも得られます。
2. YouTuberタイアップにおける「量」と「質」とは
2.1. 振り返り指標「量」とは
YouTuberタイアップにおける振り返り指標において、「量」と定義する代表的な項目は下記2つです。
- 視聴回数
- CPV(Cost Per View/視聴1回あたりのコスト)
しかし、上記ではあくまで広告のリーチ量とその効率がわかるだけで、本質的な商品訴求がどの程度できたのかや消費者の心理までは理解することができません。つまり、今後の施策に繋げられる気付きを得ないまま振り返りを終わらせてしまうことになるのです。
数字だけを見ても「視聴者は商品・サービスのどこに魅力を感じたのか?」「コンバージョンに至らなかった原因は何か」など、視聴者の態度変容の理由を理解することはできません。この次のフェーズとして鍵を握るのが次章の「質」の振り返りです。
2.2. 振り返り指標「質」とは
YouTuberタイアップにおける振り返りにおいて、「質」の代表的な指標は下記4つです。
- クリック率(CTR)
- コンバージョン率(CVR)
- コメント内容のネガティブ・ポジティブ比率
- 商品コメント率
「質」については、クリック率やコンバージョン率など「ファネルの進み具合」と、コメント内容のポジネガ比や商品コメント率などの「エンゲージメントの内容」を見るという2つの観点から振り返っていきます。
例えば、高額商品や店舗で販売する商品などの場合、動画コンテンツが良くてもその場ではコンバージョンしないこともあります。そういった状況も踏まえると、クリック率やコンバージョン率だけを見るのではなく、「コメント」という異なる軸でも「質」を見ることが必要です。
YouTubeの特性は「SNS」であること。発信者と視聴者・視聴者同士は「コメント欄」で相互にコミュニケーションがとれたり、視聴者が動画に対する評価を「いいね」でリアクションできたりと深い繋がりを築ける仕組みが設けられています。
そのため、発信者は視聴者のリアクションを通じて、動画の質や内容への世間の評価を解像度高く知ることが可能です。
単に「2.1」の量を振り返るだけでなく、いかに視聴者が熱量高く動画を見てくれたか「質」も測ることこそ、YouTuberタイアップ成功へ導く最適な振り返りに繋がります。
また、「質」を測ることは「量」の結果の根拠を見つける要素にもなります。なぜこの結果が出たのか?をただ数値がよかった悪かっただけで振り返りを終わらせない、再現性のある次の施策を考えるヒントとなるのです。
YouTubeのプラットフォームの特徴や強みについては「YouTube/Twitter/Instagram/Facebook/LINE/TikTok徹底比較!YouTubeの有用性とは? 前編・後編」にてご紹介しております。
前編はここまで。本テーマの後編は下記よりチェックしてみてください。後編では「最適なPDCAの回し方」について深ぼって説明させていただきます。
「YouTuberタイアップは量と質を見よ!−最適なPDCAの回し方とは− 後編」はこちら
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